9日、インターネット・ポータルサイトのダウム(DAUM)の「アゴラ」に「教師失格人間を告発します」という題目の書き込みが掲載された。
「ソウル某中学校で韓国歴史を教えるA教師が、(米国産)牛肉の輸入は正しい政策だと授業時間に生徒たちに話した」という内容の書き込みには、学校の電話番号はもちろん、該当教師の実名と携帯電話の番号まで含まれていた。
この書き込みを掲載したインターネットユーザー(ネチズン)は、「学校や担任の先生に抗議していただいて、二度と資格のない教師が神聖な教室で妄言を吐かないように力を貸してほしい」と他のネチズンの協力を訴えた。
この書き込みが載せられた直後、該当学校には抗議電話が殺到しており、A教師の携帯電話には暴言と抗議の携帯電話メールが相次いで送られてきた。A教師は、同日午後に携帯電話を解約した。
「学校に抗議電話した」「携帯メールでメッセージを残した」というコメントが溢れ、それを見かねていたあるネチズンが「罪のない教師を隠れてバッシングする行為は、われわれ民主社会にあってはならない反民主的サイバー・テロにほかならない」と自粛を促すコメントを載せている。
自分を同学校の生徒だと紹介したほかのネチズンも「先生の意図は、客観的な観点から生徒たちを安心させようとしたもので、言葉が歪曲されすぎた」と書き込んでいる。
ところが、憤怒したネチズンたちにはこの手の言葉は耳に入らない模様だ。
10日、学校で会ったA教師は、前日のショックから「もう、何の言葉も発しないつもりだ」と述べた。同僚の教師は、「問題の書き込みを見たが、かなり歪曲されていた。事実への確認もせずに、教師の授業内容をこのように攻撃するならば、何にも教えるなと言わんばかりのものではないか」と吐息を吐いた。
ある生徒は、「先生が牛肉の話に触れたのは事実だが、無条件で米国産牛肉が好きだというふうには言ったわけではない。普段から情熱的に授業を行い、生徒たちに人気のある先生であるので、友達も(ネチズンの人身攻撃に)呆れかえっている」と話した。
高麗(コリョ)大学社会学部の玄宅洙(ヒョン・テクス)教授は「個人に対する魔女狩り式の人身攻撃は、法的処罰とは別個に、個人に対する人格殺人であり、民主主義を盾にした大衆の暴挙だ。匿名の多数が好き勝手に判断して行動するインターネット文化に対する根本的な見直しが求められる」と指摘した。
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