プロバレーボールの三星(サムスン)火災のシン・チヨン監督は、現代(ヒョンデ)キャピタルとのライバル戦を控えた3日の午前、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)にある三星火災体育館でシミュレーション練習を実施した。現代キャピタルの攻撃と守備形態を想定しての練習だった。
シン監督は、「相手の虚をつくための準備作業だ」と話した。現代はキャピタルは、互いに相手の戦術を見抜いているため逆発想が必要だったという。まさに三星火災が得意とする速攻を最小限に食い止めることだった。
この日、三星火災はソウル市内のオリンピック第2体育館であった現代キャピタル戦で、セットスコア3−1(22−25、25−23、25−17、25−20)で逆転勝ちした。
三星火災は、速攻の代わりに時間差とオープン攻撃を中心に現代キャピタルを攻め込んだ。速攻を食い止めようとした現代の長身センター陣が乱れた。
三星火災の外国人選手、アンジェリコ・チュクが後方攻撃で10得点、サーブとブロックで4点ずつと合計36得点を決め、「トリプルクラウン」(部門別に3得点以上)を記録した。
三星火災は、第1セットの16−16同点でチャン・ビョンチョルのオープン攻撃が2回連続現代のフ・インジョンのブロックに阻まれ、サーブ失敗まで重なって22−25で逃した。
明暗が分かれたのはセットスコア1−1で迎えた第3セット。アンジェリコは5−4とリードしている状況で、バックアタックで得点を挙げてはスパイクサーブで3連続得点し三星火災のほうに流れをもってきた。1セット最多得点に並ぶ16得点を決め、怪力を見せ付けた。
アンジェリコは第4セットの18−16でもオープン攻撃とブロックを相次いで決め、勝負にとどめを刺した。
シン監督は「サーブリシーブとサーブなど基本技でうちが勝ったのが勝因だった」と話した。今季、現代キャピタル戦で3勝1敗の成績をあげている三星火災は16勝3敗で首位を守った。現代キャピタルは13勝6敗で3位に止まった。
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