李慶淑(イ・ギョンスク)大統領職引継ぎ委員会委員長(淑明女子大学総長、写真)が、スタートから意欲的な活動を展開している。総長の仕事と引継ぎ委員長としての「学習」を一緒に進めなければならない李委員長にとって、この頃の1日24時間は短く感じられるという。食事を抜くケースも増えているという。
李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者が李総長を委員長に任命した時までも、ハンナラ党と李当選者の周辺では「ただの顔役になるのでは」という声が多かった。特に、4選の金ヒョンオ議員が副委員長に抜擢されてからは、引継ぎ委は実質的に金副委員長が指揮を執るという予測が出たのも事実だ。
しかし、李総長が委員長に任命された25日以後3日間の活動を見守った引継ぎ委の関係者らは、李委員長の積極性に驚いている。
李委員長は28日、ソウル鍾路区三清洞(チョンノグ・サムチョンドン)の金融研修院で開かれた引継ぎ委幹事団会議で、「日数を計算してみると、2月25日までにあまり日が残っていない。仕事だけに専念していただかないといけないようだ」と口火を切った。
李委員長は続いて、「私の場合、大学の期末テストを受けるような気分だ。ここ数日間のように勉強していたならば、最優等で卒業をしたはずだ」と述べた。李東官(イ・ドングァン)引継ぎ委スポークスマンは、「李委員長は李当選者の公約集と16代大統領選挙の時の引継ぎ委の白書の勉強のため、夜を明かしている」と説明した。
自分の声も出し始めた。李委員長は同日、「引継ぎ委の活動方向と関連し、我々は何よりも道徳的優位を先取りしなければならない。当選者が言った国民を仕えるリーダーシップの原則の下で、具体的な政策方向を定めなければならない」と述べた。
また、「社会的弱者と庶民を配慮し、国民の涙をぬぐい、国民の目線に合う政策を開発しなければならない。そのような政策の中心にまさに人がいるものだ」と強調した。
これに先立ち、27日午後、幹事団会議では小さな騒ぎが起こった。実務陣は李委員長が出席することを知らずに、委員長席に金副委員長の座席を用意した。ところで、会議が始まる時間に合わせて、李委員長が会議場に立ち入ると、慌てて金副委員長の座席を横へ押しのけて李委員長の座席を急いで用意したもの。引継ぎ委の関係者は、「会議一つひとつを逃さないという李委員長の積極性に、引継ぎ委の職員らが緊張している」と話した。
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