ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)元総裁が、第17代大統領選候補に出馬する前に、今週中に離党を強行するという観測が流れている。ハンナラ党側は、「潜行」中の李元候補の出馬を引きとめようと、昨日も行方を捜しまわったという。
もはや李元総裁が出馬の意思を曲げたとしても、党心と民心が合法的に選択した大統領選候補を押しのけて、自分の大統領欲を満たすために韓国政党史に前例のない「クーデター」を企てたという事実だけは否定できなくなった。李元候補が今見せている行動は、金大中(キム・デジュン)前大統領が政界引退の約束を翻したことや、李仁済(イ・インジェ)民主党候補が10年前に新韓国党の党内選挙に服従しなかったことよりも「罪質」が悪い。李元総裁は、同志が夏の間、汗を流しながら農作業をしている時は後ろでエアコンの風を受け、収穫しようとした瞬間、かまを持って現れて「私の穀物だ」と言う恥知らずの行動をしている。金前大統領や李仁済氏は、少なくともそんなことはしなかった。
李元総裁側が今年3月からユーザー制作コンテンツ(UCC)専門会社と接触し、大統領選挙用のホームページの開設を準備していたことが事実なら、一層非難を受けて当然だ。自分が所属する党が左派政権と厳しい闘いをしている時に、裏で密かに選挙出馬を考えていたためだ。
李元総裁は、どの政治家よりも「法と原則」を強調していた人物だ。2度も大統領選候補になれたのも、2度の失敗で「罪人」になったにもかかわらず、ハンナラ党と支持者たちの保護を受けられたのもそのためだ。
たとえ李明博候補に何か「事故」が生じて、党員と支持者が一斉に出馬を求めても、「私が出るのは原則に反する。朴槿恵(パク・クンヘ)前代表がいるではないか」と言うべき人物がまさに李元総裁だ。今の仮想支持率が20%ではなく40%だったとしてもそうだ。韓国政治を再び10年前に後退させた李元総裁の旧態と最小限の民主主義のゲーム規則まで踏みにじった暴挙は、韓国政治史から決して消し去れないだろう。
ハンナラ党は、李元総裁がいかなる選択をしても、国民だけを見て走らなければならない。ハンナラ党に対する国民の支持率は50%を超えている。ハンナラ党が団合すれば、李元総裁が傷つけた原則、李元総裁が墜落させた政治への信頼をいくらでも回復させることができる。一部では、李明博候補と李会昌候補の一本化や権力分点のような妥協論が出ているというが、それは原則を2度殺すことだ。






