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ミャンマーの惨劇

Posted October. 04, 2007 07:56,   

「ひざまずいたまま武装した軍と警察に囲まれたミャンマーのデモ青年5、6人。彼らに荒い足蹴をした警察が青年たちを立たせた後、警棒で叩きはじめる。青年たちは両手を後頭に上げたまま頭と背中を叩かれながら護送車に連れられる…」

米CNN放送が3日、単独で入手して放送したミャンマー軍部のデモ鎮圧の場面だ。この放送は川辺にぷかぷかと浮かんでいる僧侶の遺体もしばらく流した。赤黄色(シャフラン)の僧侶服を着た僧侶の遺体にはあちらこちらに血痕が見え、無慈悲に殴られた跡がはっきりしていた。CNN画面の出所は公開しなかった。

ミャンマーの反政府デモは小康状態に入った。しかし、石ころ一つ投げなかった平和デモ隊に対する軍部の人権蹂躙と無慈悲な暴力が今一度国際社会の指弾と注目を集めている。

ミャンマーはヒューマンライツウォッチと国際赦免委員会、フリーダムハウスなど国際人権団体から毎年世界最悪の人権弾圧国の一つに分類されてきた。

これらの団体の報告書によると、ミャンマー軍部は主要インターネットのサーバーを統制し、ウェブコンテンツとマスコミ、出版物を随時に検閲する。昨年2月、政府に批判的な内容の詩を書いた詩人たちが懲役7〜19年刑の宣告を受けた。さらには、2005年に新しく移転した首都ネピドの写真を撮って海外マスコミに提供した写真記者2人は「国家情報流出」容疑で投獄された。歴史的人物らの伝記などを所持した大学教授と学生たちも刑事処罰された。

反体制人士らが法的な手続きなしに監獄に連行され処刑される場合もたくさんある。昨年の末を基準に推定される政治犯だけで1200人余り。軍部が昨年、刑務所への私食搬入を禁止し、食糧、医薬品関連の予算を減縮し、収容所の環境はさらに劣悪になった。国際赤十字の刑務所視察訪問も禁止された。

軍部はチン(Chin)族など少数民族の女性と結婚する軍人たちに「ミャンマー化(Burmanization)」に寄与するという理由で1万6000ドルの支援金を支給する。結婚制度を悪用したこのような人種大虐殺の試みは軍人の集団強姦で行われる場合がもっと多いと現地の女性活動家らは伝えた。

今度のデモ鎮圧過程でも外部に知られた数値より、もっと多くの死亡者と人権蹂躙の被害者が発生したものと専門家らは推定している。AP通信によれば、ミャンマーの市民たちは軍政の消息を一方的に伝える夕方時間帯にはテレビを消して消灯して沈黙デモを繰り広げている。

国連の人権理事会は2日に特別会議を開き、平和デモに対するミャンマー軍部の暴力的弾圧を批判する決議案を採択した。タイ駐在のスウェーデン大使は特別会議で「重武装した保安軍がただ数分間の解散時間だけを与えた後、直ちに市民たちに銃撃を加えた」と証言した。

国連特使は同日、アウン・サン・スー・チー女史と2次面談をした後、4日間の訪問日程を終えて出国した。国連特使は5日、国連にミャンマーの状況を報告する予定だ。



lightee@donga.com