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[オピニオン]外国人住民72万人

Posted August. 03, 2007 06:20,   

1984年に創立されて、韓国内の進歩的学術団体の元祖と呼ばれた「韓国産業社会学会」が最近、「批判社会学会」に名前を変えた。学会側が発表した理由は「境界を崩すためのもの」だ。韓国社会は、同学会が設立された当時とは、比べられないほど多様化した。変わった社会を分析するためには、新しく枠組みを作らざるを得ないとのことだ。われわれが転換期に暮らしているということを実感できる。

◆韓国社会を「二重的市民社会」と定義付けた、ある学者の見解も興味深い。進歩的かつ現実批判的な声を出す市民団体の人々が、いざ私生活では家族利己主義と縁故主義にこだわる二重性を見せるのが象徴的な例だ。民主化が実現されて以降、韓国社会にはこのように保守と進歩、伝統と近代、集団と個人などといった相反する諸価値が紛らわしくもつれた形で表れている。若年層の「反米情緒」についても同じことが言える。米国のことになれば、とにかく皮肉り非難できるところばかり探している大学生たちが、自宅に帰るとコカコーラを飲み、アメリカのドラマに魅了される。

◆社会現象を研究する学者たちも当惑しているが、国民もやはり同じだ。これまで当然のことと思って生きてきた理念と価値を揺るがす変化はもう一つある。街で、あるいは自宅付近で出会う外国人が急増している点だ。5月下旬をベースに韓国に90日以上滞在中の外国人は72万人で、1年間でおよそ35%も増えた。地方自治体の中で外国人が1万人以上居住している所が、昨年の8カ所から16カ所へと倍増した。全体国民で外国人住民の占める割合は1.5%に集計され、韓国よりはるかに開放的な情緒を持っている日本と、いつの間にか同じ数値になった。

◆韓国は民族主義の情緒が強い国だ。日本植民地支配から抜け出すうえで、経済発展を成し遂げるうえで、民族主義が大きな力になったのは事実だ。しかし、外国人に対する排他的認識は、民族主義の暗い影だ。韓国に、民族主義の再調整が求められている時点だ。グローバル化を避けることができないのならば、民族主義もソフトランディングへ進まざるを得ない。外国人が暮らしやすいとすれば、韓国民にとっても良い国ではないだろうか。

洪贊植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com