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検察「ニュータウン議事録」確保、特恵発言可否の調査

検察「ニュータウン議事録」確保、特恵発言可否の調査

Posted July. 19, 2007 04:52,   

検察はハンナラ党の有力な大統領選候補の一人の李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長の実兄である李サンウン氏と義弟の金ジェジョン氏が筆頭株主の(株)ダスの子会社のホンウンプラニングが住・商複合ビルを開発する過程で特恵を受けたかどうかを確認するため、ニュータウン指定についての会議録を確保して調査していることが18日分かった。

しかし、同事件の重要な参考人の李サンウン氏が検察の出席要請にもかかわらず、先週末、日本へ突然出国するなど、一部参考人が捜査に協力しない動きが出ているため、頭を悩ませている。

▲ニュータウン会議録にはどのような内容が盛り込まれているのか〓ソウル市は03年9月、関連公務員と民間の専門家が参加した「地域均衡発展委員会(地域発展委)」を開いて、ニュータウン候補地を審議した。地域発展委は一線の区役所が申請したニュータウン候補地域を現場調査した後、ニュータウン地域選定のための審議委員会を開く。

検察は、この会議で当時金某ニュータウン事業団長が、「ソウル江東区(カンドング)と東部地域をニュータウンに指定する問題は李市長の政策的な判断に任せよう」という発言を行ったという供述を、関連者から確保したという。

ソウル市は2ヵ月後の同年11月、(株)ダスの子会社のホンウンプラニングが買い入れておいた土地の付近を含めた江東区千戸洞(チョンホドン)など12ヵ所をニュータウン地域に指定しており、検察はこの部分を注目している。検察は最近、会議録を入手したのに続いて、ソウル市の関係者らを呼んで発言の真偽も確認した。17、18日には会議に参加した地域発展委員3人を召喚して調査した。

これに対して、当時の金団長は、「問題になった会議録は正式の会議録ではなく、市長の判断に任せようと言った部分も千戸ニュータウンではなく、松坡区巨餘洞(ソンパグ・コヨドン)について議論しながら述べたものだ」と明らかにした。

▲検察、捜査への非協力に困惑〓捜査チームは、李氏が日本へ出国した事実を一歩遅れて把握し、困惑している模様だ。特に検察は、療養を理由に出国した李氏と連絡が全く途絶えた状態であるため、捜査が長期化することを恐れている。

李氏は李前市長の借名所有の疑惑が持たれているソウル江南区道谷洞(カンナムグ・トゴクドン)の不動産の共同購入者であるため、事件の真相を突き止める上で、重要な参考人と言える。

金ホンイル・ソウル中央地検3次長は、「捜査チームの目標は迅速な真相究明だが、参考人が捜査に協力せず、召喚を忌避しているため、捜査に苦労している」とし、「(捜査に)決定的な参考人は刑事訴訟法221条に従って、裁判所に証人尋問を申請する計画だ」と述べた。

検察は検察庁舎に直接出向くのが困難な参考人に対しては、検事や捜査官を派遣して訪問調査も行っており、重要な参考人に対しては出国禁止措置を取ることも検討している。



needjung@donga.com dnsp@donga.com