
華やかな春ものの服を着た3人娘。3人組の女性グループ「シヤ」が26日、2本目のアルバム「ラブリー・スイートハート(愛しい恋人)」を発表した。わずか1年前、「女性SGワナビー」として注目され、デビューアルバムは10万枚も売れたが、「歌に差がない」「個性がない」との酷評が相次いだ。今後、悲しい愛の歌は歌わないだろうと思われた彼女たち、5月はどんな様子だろうか?彼女たちの外観にふさわしい、派手な5つのキーワードで、「シヤ」をのぞいてみた。
●1.変化 「セカンドアルバムを発表する今と1年前とを比べてみたら?」
「俗に『芸能界での1年間の生活は社会での3年間だ』といわれているが、短い期間にたくさんのこと(胸の露出事件やバックダンサーの発作事件など)を経験しました。今は新人ではないので、小さなミスでも許してもらえないけど、ある程度の苦痛は精神力で乗り越えられますね」。(ナム・ギュリ、22)
●2.批判 「人気に比して、『ミディアムテンポのバラードばかり歌う』という批判も持ち上がっていますね。もうあきれたという反応も聞こえますが…」。
「さまざまなジャンルのうちの一つの流行に過ぎませんね。ただ、あまりにもうらみの深い歌ばかり歌って、自分の人生もそうなるのではないかと心配しました」。(金ヨンジン、21)
エルガーの「恋の挨拶」を入れたタイトル曲、「恋の挨拶」から、「ほんとにシヤなの?」という反応が自然に出てくる。歌唱法も、やはり明るい雰囲気を害さないように、行き過ぎた声の落とし方や飾り気は慎んだ。レゲエスタイルの「結婚しましょうか」は、「今までこれほど気まずかったことはない」というほど、みんな、新妻にでもなったかのような雰囲気。「あなたは私の男」「純愛物語」など、演歌を掲げた曲やジェニファー・ロペスを思わせるダンス曲「ダーティ・ダンシング」まで。深さはないが、試みはさまざまだ。メンバーたちは果たして何点をつけるだろうか?自信をもって「100点」と叫んだメンバーの李ボラム(21)、でも、すぐ回りを気にしながら、「200点満点ですね…。残りの100点は皆さんのおかげ」と「一歩」下がった。
●3.個性 「アーティストになりたい欲はないんですか?」
「今の音楽は20代前半の私たちによくあっていると思います。あせらずにやりたいですね。『女性のSGワナビー』といわれているけど、私たちは『SGワナビー』よりも多くの変化を遂げるんじゃないでしょうか」。(李ボラム)
●4.アイデンティティ 「リーダーのナム・ギュリの個別活動のためか、『シヤ=ナム・ギュリのグループ』というイメージが強いが…」。
「他の子たちに悪いですね。最初は事務所から指示を受けて芸能番組に出演していたけど、いつの間にかそれが定着してしまって…。他のメンバーからは『姉さんはいいね』といわれているけど、音楽以外のことも工夫しなければならないし、それに、個人技のようなものも作らなければならないという負担もありますね」。(ナム・ギュリ)
●5.欲望 「『エンターテイナー』が脚光を浴びる歌謡界の風土で、『シヤ』だけの生き残り戦略はありますか?」
「音楽についての人の関心が薄くなるにつれて、無理してでも注目を浴びようと頑張る歌手もいますよね。だからたくさんの歌があふれてるけど、記憶に残る歌はあまりないですね。だからといって、がむしゃらに「死ぬまで歌だけにこだわる」という極端的な決心も、逆に毒になると思います」。(金ヨンジ)
「私たちの目標は、『中心』を失わないことですね。どのような変化を追い求めても『シヤ』というチーム・カラーを発現する姿ということでしょうか?」(ナム・ギュリ)
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