●子どもの頃からの夢
会社員のチョ・ゲドク氏(47)が大統領選候補に登録すると、妻は「気の狂った亭主」と皮肉った。しかし彼は妻に、「正常な人があんな風に政治をするんだから、『気の狂った』私が一度まともにやってやろう」と答えた。コンピュータープログラマーだったチョ氏は、「大統領選の被選挙権は憲法でも保障された権利じゃないか」と言って、強い意志を見せた。
忠清北道陰城郡(チュンチョンプクト・ウムソングン)で唐辛子農業を営む朴ノイル氏(52)も、「私も普通の人で、大統領も普通の人だ。私にもできるんじゃないか」と反問した。
三星(サムソン)生命の本部長まで務めたチョ・ファフン氏(55)も、政治を一度やってみるのが夢だったと言う。チョ氏は、「大企業にも勤務し、事業をして金も儲けたが、いつも何か物足りなさを感じた」と話した。こんなチョ氏を理解できなかった妻とは3年前、第17代総選の時に別れた。チョ氏は、「総選候補に登録して公約を準備してみると、地方自治体首長では限界が多そうなので出馬をあきらめ、大統領選を準備した。経済の足を引っ張らない政治をしてみたい」と抱負を述べた。
若い頃から政界を覗き、生涯の願いを果たした人もいる。職業は宗教家だと自称するチェ・サンミョン氏(52)は、20代の時から政党活動をし、政治専門大学院まで卒業した。意欲旺盛な彼は、今回も登録初日、それも一番に登録を終えた。
チェ氏は、「登録日を指折り数えて待っていた先月23日、朝早く行ってみるとすでに5、6人が待っていて、くじで順番を決めたが、運がよかった」と話した。
●「職業政治家は信じられない」
実業家のシム・マング氏(59)は、政治家が信じられず出馬を決意した。約30年間、建築資材の卸売業を営み、環境に優しい建築資材の発明特許も持つシム氏は、特許登録をするまで、複雑な過程を経験したことで限界を実感した。
彼は、「環境部では科学技術部に行け、科学技術部は産業資源部に行け、産業資源部は建設交通部に行けと言う。いくつかの省庁を転々とし、韓国が国際競争力で押されている理由が分かった。技術軽視文化を変えたい」と話した。
ソウルの某区役所に派遣されている警察官のチョン・ギドン氏(52)は、「体は自治体にあるが、国政にいつも関心を持っている」と話した。検定試験を受け、大学まで終えたチョン氏は、特に国際情勢に関心が高い。彼は、「韓国は周辺の多くの大国に囲まれ、そのうえ南北に分かれている。統一国家を果たすことに力を注ぎたい」と抱負を語った。
聖職者たちも加わった。牧師のチャン・ギマン氏(54)は、「聖書通りにだけすれば、住みやすい国になる」という主張を説き、僧侶の李ジンソク氏(54)は、「文化コンテンツの力量を強化し、大韓民国の借金を解決する」と声を高め、「統一国家に力を注ぎたい」と抱負を述べた。
●女性大統領候補たち
6人の女性候補の一人であるミン・マルスン氏(60)は、京畿道安養市(キョンギド・アンヤンシ)の郵便局で清掃婦として働いている。
彼女は、「朝から一日中掃除して、1ヵ月に80万ウォンを受け取る。5年間10ウォンも上がらなかった。しかし、公務員を見ると、腹を空かした人の気持ちも考えず、懐を開いて自分の欲だけを満たしている。清掃婦から大統領になれば、仕事もせずに遊んでいる人を掃いてしまいたい」と話した。
当選の可能性を問うと彼女は突然、「正直に言って、私の家の犬が聞いても笑います。清掃婦が大統領になると言うんだから、みんな笑うでしょう。でも笑い物に一度になってみようと決めたんです」と語った。
ノンフィクション作家の李ナギョン氏(41)も登録を終えた。李氏は、「有能だという人々が見せたのが、互いをこき下ろして喧嘩することのほかにあるでしょうか。政治家は国民に目もくれず、図々しく争い、国民は当然のようにその争いの様子を見ている」と嘆いた。
夫のソ・ギョンソク氏(42)も、こんな妻の考えを支持する。ソ氏は、「華やかな経歴と政治活動が、大統領の資質の基準ではない。社会問題を温かい視線で解決するには、妻が適任者だ」と応援した。
彼らの大半は、寄託金5億ウォンを支払わなければならないが、正式の候補登録については、「さて…」という反応を見せた。
fineday@donga.com






