「今日、飛行機から降りるや否やこちらに駆けつけました」。10日、韓国を訪問した中国の温家宝首相は午前10時50分、京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・ブンダング)のSKテレコム・エクセス研究院を訪問し、崔泰源(チェ・テウォン)会長らSKグループの役職員に対し、このように述べた。
SKテレコムと中国政府は現在、中国式の第3世代移動通信技術(TD−SCDMA)を共同開発している。温首相は訪韓の初日程をTD−SCDMAテストベッド開通式への参加とSKテレコムの通信関連技術の見学からスタートした。
温首相の今回の公式訪韓は韓中国交正常化15周年と「韓中交流の年」を記念するためだ。温首相の初日の動きは、特に、経済分野にどれほど関心が高いかを象徴的に示している。同首相は、SKテレコムの盆唐研究施設を40分間、注意深く見て回った。
中国にいる王旭東・新式事業部長(情報通信部長官)と携帯電話によるテレビ通話の試演をしながら、「画質がとてもよくて驚いた」と言い、「王部長はSKとの協力関係を強化するように」と指示した。
SKグループは同日、温首相に中国エネルギー市場への進出および両国間シナジーのための石油化学設備の共同利用と共同開発中のTD−SCDMA技術でアフリカ、東南アジア、中南米などに共同で進出しようと提案した。温首相は具体的な回答はしなかったものの、前向きな態度を示したもようだ。
温首相はSKテレコム訪問に続き、午後はソウル中区奨忠洞(チュング・チャンチュンドン)の新羅(シルラ)ホテル迎賓館で開かれた韓中友好協会招請の懇談会に参加した。この席で、温首相は朴三求(パク・サムグ)韓中友好協会長と韓中企業の経済協力および上海・虹橋空港とソウル金浦(キムポ)空港間の定期チャーター機の運航問題について話し合った。
温首相は日本に発つ直前の11日午後も、新羅ホテルで「経済4団体主催昼食懇談会」に参加し特別演説を行う予定だ。同懇談会には孫京植(ソン・ギョンシク)大韓商工会議所会長ら、国内企業家100人余りや万季飛・中国国際貿易促進委員会会長ら、中国の企業家100人余りが参加する。
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