韓国銀行は昨年、留学及び研修費用で流出された金が44億5000万ドルに達したと発表した。01年の10億7000万ドルより4倍以上増えた金額だ。急ピッチな増加速度に驚くほどだ。しかし、実際留学に投入されたお金は、この金額の3倍を超えるものと推定される。統計には留学生の口座に振り込まれた金額だけが含まれ、その他の費用は確認されていないからだ。この計算方式を適用すれば、昨年の留学費用は13兆ウォンを超える。
◆米国に留学している韓国学生が10万人に迫っている。数で計算すれば、国家別の順位で1位を占める。数年前はインドと中国の留学生が1、2位を争い、韓国がその次だったが、いつの間にか順位が変わった。韓国より人口が20倍も多い国よりももっと多くの留学生が米国に留学していることを、どう解釈すればいいのか分からない。純粋な教育熱のためか、それとも「他人がすれば私もする」という韓国人特有の傾き現象か。
◆米国のみならず、中国でも韓国の留学生数は断然1位だ。計5万4000人で中国内留学生の38%を占める。カナダにも2万8000人が留学している。韓国人の学ぼうという熱意は、とにかく世界一番だ。個人能力の総合が国力であるだけに国家的に「長期投資」に当たる。しかし、その中には世界11位という経済規模に比べて遥かに落ちる国内教育に失望して留学を決めた人々が少なくない。国内教育に刺激剤になるはずの教育開放が、韓米FTA交渉から外されたことが実に残念だ。
◆留学は教育機会の拡大であると同時に人才流出の危険がある。苦労して稼いだ外貨を使って育てた人才が韓国に帰ってこないで外国のために働けば二重の損失だ。1999年から05年まで情報通信分野の国費奨学生として留学させた韓国学生184人のうち、30%だけが学位を受けた後、国内に復帰したという統計もある。愛国心だけに期待することではない。母国で夢を繰り広げることができるという確信を持たせるよう環境を作ってこそ、先進国の各企業が提示する誘惑を振り切ることができる。
洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com






