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Kリーグ・FCソウル突風の主役、グィネシュ監督の用兵術

Kリーグ・FCソウル突風の主役、グィネシュ監督の用兵術

Posted March. 23, 2007 07:08,   

グィネシュ監督は02韓日W杯でトルコをベスト4に導いた後、いっとき、韓国代表チーム監督の有力な候補に上がったこともある。しかし、彼が海外チームの監督を引き受けたのは今回が初めてだ。グィネシュ監督は、自分を育ててくれた故郷のチーム、トラブジョーンスポルの監督として活動した。自国のマスコミから、「トルコが生んだ最も成功した監督」という評価を聞く彼の用兵術とはいかなるものか。

●材料がわからなくては、味は出せない。

グィネシュ監督はFCソウルに赴任するやいなや、すべての選手を個別面談し、心理状態を把握した。1月、江陵(カンルン)キャンプ時は、全選手の体力を測定した。選手たちを心身両面ですべて把握したのだ。同氏は、「材料が分からなければ味は出せない」と強調した。

グィネシュ監督はまず、韓国の選手たちが非常に従順だという特徴を把握した。自分の指示が100%履行されることは、彼のカラーを出す土台となった。

●科学と冷静な原則

選手把握を終えたグィネシュ監督は、体力トレーニングから実施した。FCソウルでは選手たちが一緒に走ることはない。選手ごとに走る速度と距離が違う。グィネシュ監督が測定した選手たちの心臓搏動数にしたがって、運動量が別々に決められるからだ。すべての選手は心臓搏動測定器をつけて自分の運動量を満たしながら走る。以前とは違う風景だ。グィネシュ監督は、科学的なデータを基本とする合理的なトレーニングを強調する。

グィネシュ監督が赴任した後、球団関係者たちは以前とは違い、トレーニング場に勝手に出入りできない。様変わりした雰囲気のため、球団内ではもちろん、他の球団にまで、「ややこしい」とうわさが立った。

トレーニングで頑張らなかった人は例外なく脱落だ。昨年、FCソウルの戦力の核心だったヒカルドはトレーニングを不真面目にしたため、グィネシュ監督赴任後、試合に一度も出場できなかった。

●称賛と批判、愛の心理学

グィネシュ監督は21日、水原(スウォン)との試合が終わった後真夜中に、同日、怪我をした金ウンジュンが入院した病院を尋ねた。また、同日、朴ジュヨンが交替される時、彼が拍手を受ける時間を与えてくれなかったと審判陣を非難した。選手に対する愛情と思いやりに気を配る。グィネシュ監督は、「努力だけでなく、愛情が差をつくる」と信じる。トレーニングの時、うまくやったりミスをすれば、直ちに動作を止めらせ、称賛と批判をはっきりとする。

●改革と積極性

10代の李チョンヨンとキ・ソンヨンを果敢に主戦力に抜擢した。韓国では珍しい4−4−2システムを積極的に取り入れ実験した。フォーバッグ守備を中心にし、ミッドフィールドでの有機的な動きを強調した。ミスを減らすのが監督の役目だと信じる。バックパスを嫌がる。守備手もゴールを入れることができるよう果敢に指示する。勝っていても、もっと激しい攻撃を指示する。このような積極性が、チームのエネルギーになっている。



bluesky@donga.com