北朝鮮の核問題解決に向け北京で開かれている6者協議が、北朝鮮の核施設の閉鎖の見返りにどれだけの重油を提供するかという問題をめぐって大詰めで難航している。北朝鮮は12日の会合で、核施設閉鎖に対する5ヵ国の相応措置として、年間100万トンの重油を要求したという。一部では、北朝鮮が年間100万トンの重油の他に、核施設の閉鎖直後に100万トンの重油をさらに提供するよう要求しているという情報も流れている。
外交筋によると、韓国は北朝鮮側の要求に難色を示し、年間50万トンの重油提供案を提示したほか、米国と日本は年間50万トン以下の提供用意を明らかにしたという。
各国代表団は同日、北京の釣魚台で数回に渡って2国間会合や多国間会合を開き、北朝鮮へのエネルギー提供の問題を集中的に協議したが、意見の差を埋めることはできなかった。同日の会同では、重油の他に別の種類のエネルギーを北朝鮮に提供する案も話し合われたもようだ。
米国首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は記者団に対し、「すべてが交渉のテーブルの上に上っている」としつつ、「北朝鮮の決断にかかっている」と述べた。
韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商部韓半島平和交渉本部長も、「北朝鮮は我々がどの程度の相応措置ができるのか分かっている」と言い、北朝鮮を迫った。
ヒル次官補は11日夜、北朝鮮側首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官に会い、5ヵ国が提供できる重油の年間上限ラインを提示した。
各国代表団は釣魚台で数回に渡り、2国間や多国間会合を開き、合意の成立に努めた。
韓国関係者は、「論議は真摯なムードで行われた。協議は明日も開催されるだろう」と話した。
gun43@donga.com






