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個人練習宣言した朴泰桓に格好の相棒

Posted January. 11, 2007 07:17,   

ソウルの泰陵(テルン)選手村に入らず、自ら個人練習を選んだ「水泳神童」の朴泰桓(パク・テファン、18、京畿高校)選手が、「千軍万馬」のようなトレーニング・パートナーを見つけた。

朴泰桓が3日、個人で練習をすると宣言した時、水泳の専門家たちは懸念の声を出した。いくら才能の優れた選手であっても、パートナーなしに独りで練習すれば、競技力の向上を期待しにくいからだ。

少なくとも朴泰桓は、このような憂慮をきれいに取り去った。朴泰桓の「救援軍」は他ならぬ自由形男子中長距離部門で朴泰桓に続いて国内ランキング2位である国家代表のカン・ヨンファン選手(22・江原道庁)だ。カン・ヨンファンは、ドーハ・アジア大会リレー男子800メートルで銅メダルを取り、自由形男子1500メートルでは惜しくも4位に止まった。

▲「ライバルなく競技力低下」との懸念払拭〓朴泰桓とカン・ヨンファンは自由形400メートルと1500メートルでライバル関係でもあるが、05年2月から泰陵選手村で宿舎を一緒に使っていたルームメートで、かけがえのない仲良しだ。

大韓水泳連盟が10日、泰陵選手村への入村練習を言い付けた19人の国家代表に選定されたカン・ヨンファンは、8日午後、朴泰桓が練習を始めた蚕室(チャムシル)第2プールを訪ねて、朴泰桓の指導を受け持った朴ソクギ元国家代表監督(55)の許諾を得て、2時間一緒に実践練習を行った。

その晩、朴泰桓の家で一晩中話を交わしたカン・ヨンファンは、翌日の9日午前7時に朴泰桓と一緒にランニングをし、午後2時から4時までウェイト・トレーニング、午後4時から6時15分までプールでの実践練習をともに行った。そして同日の夕食の場で「朴泰桓と一緒に練習をしたいです。連盟にも個人練習申請要請書を今日の昼、郵便で送りました」と話し、朴監督に頼んだとのことだ。

▲カン・ヨンファン「朴泰桓と練習して記録急上昇」〓カン・ヨンファンは10日、「2年近く、朴泰桓と一緒に練習しているうちに記録が顕著に良くなった。朴泰桓のような練習相手に巡り会うのは容易でない」と話した。

05年3月、東亜(トンア)水泳大会自由形男子一般部1500メートルで16分08秒92で優勝を占めたカン・ヨンファンが、ドーハ・アジア大会自由形1500メートルで4位になってマークした記録は15分23秒53だった。なんと45秒以上の記録を短縮した。カン・ヨンファンはこのような成果が朴泰桓と一緒に練習したおかげだと信じている。

朴泰桓ももちろん大歓迎だ。「ヨンファンさんと一緒なら厳しい練習も楽しい」と話した。朴監督は、「カン・ヨンファンの意志が強く、朴泰桓と一緒に練習するのを承諾した。そして朴泰桓とスポンサーシップを結ぶために接触している多くの企業も、いずれもカン・ヨンファンの練習費まで負担してくれることに同意した」と説明した。



jeon@donga.com