宇宙と関連した一番印象深い映画とは何か、筆者が個人的に言わせてもらえば、1997年封切られた2本のSF映画「カタカ」と「コンタクト」を躊躇なく選ぶ。
遺伝子で身分が決まる未来社会で劣性遺伝子を持つビンセント・プリーマン(イーサン・ホーク)は優性遺伝子を持っているが、不具の身になったジェロム・モーロと身分を変えて、宇宙飛行に挑戦する(「カタカ」)。宇宙飛行に発つ彼の最後のセリフは忘れられない名言だ。「人体の全ての原子は星の一部だったという。(宇宙飛行は)旅立ちの道ではなく、帰郷の道かも知れない」。
◆ジョディ・フォスターが主人公のエリー・エラウィーに扮した映画「コンタクト」は、知能を持った宇宙生命体を探す女性科学者の物語だ。著名な天文学者であり著述家でもあるカル・セイガンの同名小説をモチーブにした映画で女性主人公は、「この巨大な宇宙に我々だけが存在するということは、空間の浪費だ」と言う。一昨日、韓国人最初の宇宙飛行士候補になったコ・サンさんと李ソヨンさんは、このような「宇宙」への熱情を捨てなかった映画の男女主人公を連想させる。
◆絶大孤独の宇宙で厳しい任務を随行しなければならないだけに、宇宙飛行士の選抜基準は極めて厳しい。難しい関門を潜り抜けた2人の若者は、智徳体を兼ね備えた「完璧な男女」と言っても過言ではない。特に、2人は最近、学生らが忌避している自然科学科の理工系出身者で、海外留学の経験もない生粋の韓国人だ。学部で数学を専攻したコさんは、大学院過程は工学部に進学して人工知能を研究し、李さんは女性としては珍しい機械工学の徒だ。
◆高難度の飛行技術が求められた初期の宇宙飛行士は、空軍パイロット出身が多かった。最近は、宇宙で進められる科学実験を主管する理工系出身が好まれる。経済発展の主役でありながらも「コンドリ(韓国語で工学部出身を呼び捨てる俗語)」と呼び捨てられ、通貨危機の激浪の中で一番先に組織から外されたのも彼らだった。
米国で理工系の博士号を取った優秀な韓国人の4分の3が、このような現実に失望して、帰国する考えを持たないという。皆が忌避する険しい道を自負心を持って歩んできた彼らは、宇宙のどこかでは「輝く緑星」の地球を見下ろす資格が十分ある。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com






