国内3位の携帯電話メーカーの「パンテック」や「パンテック&キュリテル」など、パンテック系列に対して、債権銀行が共同管理する「企業改善作業」の決定が下された。これを受け、資金難に直面しているパンテック系列は、今後最長3ヵ月間、銀行に対する債務返済の猶予を受けることになった。
産業銀行(産銀)など、パンテックの債権を保有している10の債権銀行は15日、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)の産銀本店で、「第1次債権銀行自律協議会」を開き、このように合意した。
債権銀行は来週明け、パンテック系列に資金管理人を派遣して、国内4大会計法人のうち1ヵ所を選定して、精密な実体調査に着手する予定だ。
続いて、実体調査の結果を土台に、パンテック側と負債の満期延長および利子率の調整、出資転換などに対する内容が盛り込まれた経営改善約定(MOU)を締結する予定だ。MOUが締結されれば、パンテック系列は債権団の管理の下で、構造調整に乗り出さなければならない。
パンテック系列が各金融に返済しなければならない債務は△銀行など第1金融圏の与信5646億ウォン△相互貯蓄銀行などノンバンクの与信164億ウォン△企業手形(CP)1606億ウォン△社債6555億ウォンの計1兆3971億ウォンだ。
このうち、企業改善作業の開始で銀行圏の与信5646億ウォンに対して、3ヵ月間債務返済が猶予されたことになる。
しかし、企業改善作業が成功裏に進められるためには、ノンバンクの与信はもちろん、CP、社債の保有者の同意を取り付けなければならない問題が残っている。パンテック系列が発行したCPと社債は、保険会社、信用共同組合、セマウル銀行などノンバンクがほとんど保有しているものと見られ、いつでも返済を求められる状況だ。
このため、債権団とパンテック系列はノンバンク圏を個別的に説得して、確約書を受ける案を進めることにした。パンテック系列は、今回の決定が下された直後、報道資料を出し、「銀行圏の企業改善作業開始の決定は、パンテックという競争力のある企業を再生させる契機になるだろう」と説明し、「債権銀行の今後の活動に積極的に協力する」という考えを明らかにした。
パンテック系列の朴炳鎏(パク・ビョンヨプ)副会長も、「債権銀行の決定に感謝しており、危機を速やかに乗り切っていく」と述べた。






