Go to contents

海外に目を向けた私設探偵…活躍もいろいろ

海外に目を向けた私設探偵…活躍もいろいろ

Posted November. 10, 2006 07:07,   

今年3月、私設情報会社のS社に、ある早期留学生の親から依頼があった。

「『子どもが小遣いを送ってから数日もしないのにまた、小遣いを要求してくる』と、ひょってして悪い友達の脅迫を受けているかどうか調べてほしい」という内容だ。

S社は、提携関係である米国ロサンゼルスの現地の私設探偵に連絡をし、彼は高校2年生に在学中の李某君(16)の行方を追い始めた。

李君は学校生活を放棄していた状態だった。登校するとすぐ友達数人と一緒に校門の外に出て、公園のトイレに入った彼はコカインを服用した後、ビールを買って友達の家に向かった。

週末には友達4人と一緒に車に乗って8時間も走ってラスベガスのギャンブルハウスへ行った。李君は一晩に3000ドルも損をしていた。

李君がコカインを服用する写真などの証拠物と生活を記録した報告書が届いた。5日間の依頼費用は400万ウォン。親はまっすぐに米国に飛んで息子を連れて帰ってきた。

韓国で他人の所在地の追跡は「信用情報の利用及び保護に関する法律」に抵触する。「私設探偵」という用語も使うことができない。「民間調査員」の資格で弁護士や保険会社の委任を受けてこそ活動が可能だ。

このため、私設情報会社は影で「不倫の監視」「解決者」「便利屋」の業務に力を注いできた。

最近、私設情報各社がこのような限界から脱して海外に目を向けている。韓国人の海外進出が多くなり、海外での調査需要が増えており、米国、欧州、日本などは探偵業務が合法的だからだ。現在、海外業務を担当する私設情報会社は50社余りだ。

▲留学生から駐在員のモニタリングまで〓早期留学の増える世相はこの業界にも反映されている。ある会社は4月、家族を海外に送って一人暮らしをしている父親のハン某氏(46)から、「妻と息子がカナダでどのように生活しているかを知らせてほしい」という依頼を受けた。妻から連絡もあまりないし、息子の電話の声も何だかおかしいという理由だった。

カナダ・モントリオールの現地私設探偵が3日間ハン氏の家族周辺を調べた結果、奥さんは別の男性とひんぱんに会っていて、高校生の息子は毎日お酒を飲んでいた。ハン氏夫婦は結局離婚し、息子は留学生活を中断した。

企業側からは駐在員の様子が何だかおかしいとし、現地生活を知らせてほしいという依頼も多い。D社は2004年初め、ある製薬会社の香港支社の社員がカジノに耽ってお金の用意のために密かに製品を引き抜いた事実を確認し、本社に知らせた。

▲貿易詐欺も防ぐ私設探偵〓貿易詐欺を予防するために、取り引きしている外国企業を調査してほしいという依頼も相次いでいる。

ソウルのある貿易会社は昨年末、米国の液晶表示装置(LCD)製造会社からあまりにも良い提案を受けた。価格は競合先より遥かに安かったし、サンプルもA級だった。あまりにも良い条件が気になった会社代表は、私設情報会社のB社に取り引き企業の情報を調査させた。

B社は米国マイアミの連携私設探偵に住所地を知らせた。確認の結果、工場があるべき場所には、とんでもなく廃家があるのみだった。

彼はまた、兔許国で代表者の身元を問い合わせて知った会社の「本当」の住所を尋ねた。おんぼろな店舗の4坪余りの事務室にはただ3人の社員が仕事をしていた。工場が5つもあるといった会社は、中古LCDを流通する小規模の会社に過ぎなかった。もし契約をしていたら1億ウォンの被害を被るところだった。

▲最も多い依頼類型は海外逃避犯の検挙〓海外逃避犯の追跡は全体依頼の約60%を占める。

2005年末、ある会社は衣類貿易会社で5億ウォンを横領し、中国に逃げた社員の李某容疑者(38)を探してほしいという依頼を受けた。周辺人物を探問してみたら、親しい友達が中国の審陽に住んでいるという事実が分かった。

この会社は朝鮮族の私設探偵のリュウ某氏(32)を雇って、李容疑者の基本情報を渡した。リュウ氏は韓国人店舗の密集地域の韓人マート、飲食店のオーナーなどに李容疑者の写真を見せながら「この人の友達だが、韓国にいらっしゃるお母さんが病勢が悪化し、必ず消息を知らせなければならない」と所在地を聞いた。

1ヵ月余り、周辺の店舗を回ったあげく、あるサウナで「週末にたまに来るお客さんだ」という話を聞いた。

依頼人は担当検事にこの事実を知らせており、検察は犯罪人引渡し文書を外交通商部を経て、中国駐在大使館に渡した。大使館に協力を要請し、中国の現地警察が李氏を検挙した。

国内に送還された李容疑者は懲役1年6ヶ月の宣告を受けており、依頼人は残ったお金3億ウォン余りを返してもらった。

ある私設情報会社の代表は「2001年から2006年の上半期まで、海外逃避犯3449人のうち、検挙された犯罪者は29人(0.84%)に過ぎない」と話し「最近、ぼろ儲けした後逃げる人が増え、海外逃避犯を捜してほしいという依頼が増えている」と述べた。



snow@donga.com