2週間前、外国で会ったインド記者が「韓国経済は普通の発展を遂げたのではなく、ロケットのように跳ね上がった。あなたは幼い頃から今までその過程をすべて見守ったのではないか」と質問した。筆者は彼にどんなことを話したらいいか悩んで、自動車の話をした。「1960年代初め、田舍の小学校に乗用車が1台現われれば学生たちが見学するために殺到した。ところで今韓国は世界5大自動車生産国になった」。
◆19世紀末、韓国(コリア)を訪れた西洋人たちは「住民が市場で物物交換の取り引きをし、工産品の大量流通がない」と後進的な商工業実態を記録した。商工業が立ち遅れたのは国家社会が士農工商という儒教的な秩序に即し、反企業・反市場的な政策を打ち出したからだ。立ち遅れた「隠遁の国」韓国が世界11位の経済大国になるまで、企業と企業家の先導的な役割が大きかった。それなのに韓国で企業と富についての偏見が社会主義国家である中国より深刻だという調査が出たのはアイロニーだ。ユニークな平等意識のためだろう。
◆安在旭(アン・ジェウク)慶煕(キョンヒ)大学経済学科教授などが共同で研究した「放送ニュースの市場経済観分析」によれば、反企業・反市場の程度が深刻な順はMBC>KBS>SBSだった。アンカーと記者を対象に調査した放送社内部の性向がSBSは中立的、MBCとKBSは反市場的という分析もおもしろい。MBCとKBSで相対的に強い労組の声がこのような報道態度と無縁ではないだろう。放送媒体が大衆に及ぼす影響力を考慮すれば、憂慮すべき現象だ。
◆企業に対する大衆の否定的な認識が高くなれば、政治権力は企業に対する規制を増やそうとする。規制が多いほど企業の活動が萎縮し、生産コストが上がる。各企業は友好的な環境を捜して海外に脱出するようになる。各労働運動団体は企業に不利な世論を背景に過激な活動を通じ、無理な要求を正当化しようとする。企業をしたい意欲を引き出すニュースをMBCとKBSでよく見たい。各企業家のためではなく、韓国経済のために。
黄鎬沢(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com






