最近、流通業界では一般の醤油より1300倍も高い醤油が話題になった。
忠清北道報恩郡(チュンチョンプクド・ポウングン)のある宗家で350年間続いてきた製造法で作った醤油で、1Lの販売価格が500万ウォンだった。新世界(シンセゲ)のイーマートで売られている一般醸造醤油1Lの価格が3750ウォンに比べると驚かざるを得ない。500万ウォンの醤油は4月、現代(ヒョンデ)デパートが開催した「名品ロハス(LOHAS=Lifestyle Of Health And Sustainability)食品展」に紹介され、有名になった商品だ。
個人だけではなく、社会の健康と持続成長を追求する生活スタイルを意味するロハスが、ウェルビーイング(well−being)に代わる新しい消費流行として浮上している。
●食品から電子製品まで
流通業界では、ロハスを商標に掲げたり、広報文句に活用したりした製品が相次いでいる。
有機農法や無農薬で栽培した農産物が代表的なロハス商品。
食品専門会社プルムウォンは、政府の親環境認証を受けた米と野菜、果物などと、合成着色料を使わない有機加工食品を主力に販売することにした。
冷暖房期「テムピア」は化石燃料や電気を使わず、空気などを利用して電気使用量を10%以上削減した代表的なロハス電子製品。
LG電子のスチーム・トロム洗濯機や三星(サムスン)電子のエアコン・ハウゼンもエネルギーを最大30%まで削減するように作られた。
各住宅会社は住民の共同利用施設を大幅に増やす方式で、住民のウェルビーイングを追求するロハスマンションを先を争って発表している。
GS建設は最近、ソウル広津区広壮洞(クァンジング・クァンジャンドン)で分譲したマンション「広場ザイ(xi)」に国内で初めて太陽熱の足浴湯(ザイソーラーヘルスシステム)を設置した。大林(テリム)産業はソウル瑞草区方背洞(ソチョグ・パンベドン)のアクロタワー建物の中問層にパッティング・グリーンを、大邱北区大賢洞(テグ・プクグ・テヒョンドン)のマンション、大賢「e—ピョンハンセサン」にはヘルスガーデンをそれぞれ作った。
ロハスを利用した商標の特許出願も大幅に増えた。
特許庁によると、ロハス商標(サービス標を含めて)は2004年2月に初めて出願された後、2004年=51件、昨年=128件、今年は先月末まで97件が出願された。
●ウェルビーイング対ロハス
ウェルビーイングとロハスは、どちらも健康な生活を追求するという点で似ている。これらの商品は大部分健康と親環境を追求するという面でも似ている。
しかし、ウェルビーイングは個人的な健康にだけ関心を傾けるエゴイスチックな性格が強い。一方、ロハスは社会全体の幸せまでも考慮に入れる利他的な側面もある。
特許庁サービス審査チームの李スンボ審査官は「ウェルビーイングに飽きた各企業が新しい感じを与えるロハスを生み出すようになった」と話した。
延世(ヨンセ)大学の朴興洙(パク・フンス、経営学)教授は「韓国社会が速いスピードで高齢化社会に入りつつあることに背景を見出すことができる」と分析した。
60歳後の消費者たちは医療費が支出の大部分を占めるようになるが、これを減らして年を取っても若く元気で豊かに暮らすためのことに関心が高まり、ロハスに注目しているとのことだ。
マーケティング・コンサルティング会社「リード&リード」の金ミンジュ代表は「ロハス族はウェルビーイングを超えて環境にやさしい生活スタイルを目指す消費者」とし「このような消費者たちに対応するためには環境にやさしい商品開発のみならず、環境にやさしい企業経営などのような経営上の変化努力も求められる」と話した。
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