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「モット絶縁体」の試作品開発

Posted September. 21, 2006 05:59,   

電気を通さない絶縁体が電気を通す金属性の物質に変わる「モットの金属−絶縁体転移現象」を究明した韓国の研究チームが、同原理を用いた試作品を開発した。

韓国電子通信研究所(ETRI)の金鉉卓(キム・ヒョンタク)博士チームは20日、「モットの金属−絶縁体転移現象」を用いた、「携帯電話・ノートブックパソコン向けバッテリーの爆発防止システム」の開発に世界初めて成功したと伝えた。過電圧(異常電圧)によるバッテリーの爆発は、最近アメリカの空港で起きたノートブックパソコンの爆発事故などを通じて分かるように深刻な問題になっている。

今回開発したシステムは、単に電流を遮断するだけで過熱防止に限界があった従来のセラミックを素材にした過電力防止装置(PTC)とは異なり、瞬間的に電流を放電させて、バッテリーの温度を下げることができる。研究チーム長を受け持っている金鉉卓博士はモットを携帯電話やノートブックPC向けのバッテリーだけに応用しても、経済効果は莫大なものと見込まれる」とし、「現在、電気電子の素材制作などの分野で、24の特許を世界各国に出願してある」と説明した。

現在、携帯電話端末機は年間6億台が、ノートブックPCは1億台ぐらいが生産されている。ETRI側は「今年11月の技術開発説明会を経て、商用化を担当する企業を選ぶ予定」とし、「本格的な商用化は2、3年後に可能だろう」と伝えた。

一方、学界と業界では、技術的な成果は認めるものの、商業的な成功の有無はもう少し見守らなければならないという見方も出ている。大手企業の傘下にある技術研究所の関係者は、「大量生産の可能性とコスト問題など、モット絶縁体が他の電気電子の新素材との競争で生き残るためには、解決しなければならない問題が多い」と語った。



mikemoon@donga.com kunta@donga.com