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サン&ムーンの横領陳情、合意金もらい取り下げ

サン&ムーンの横領陳情、合意金もらい取り下げ

Posted July. 25, 2006 03:53,   

京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)の楊平TPCゴルフ場の事業権をめぐる訴訟がさらに微妙な展開を見せている。サン&ムーン・グループのムン・ビョンウク会長に脱税横領の疑いがあると訴える陳情書を検察に提出したシネサン開発の朴某会長が、最近、検察の捜査着手直後に、ムン会長から巨額の合意金を受け取って陳情を取り下げたことが、24日分かった。

朴会長のある側近は、サン&ムーン・グループを相手にした楊平TPCゴルフ場事業権訴訟の過程で、カーペット輸入業者の金ホンス容疑者(58・収監中)を通じて、高裁の某部長判事に事件の請託と共に金品を提供したという疑惑も持たれている。

▲巨額の合意金を受け取って陳情取り下げ〓サン&ムーン・グループの主要関係者は24日、「数日前、朴会長に合意金を渡したし、朴会長が陳情を取り下げたと聞いている。(陳情書を通じて)我々にプレッシャをかけて降伏を誘導したのが、結局成功したわけだ」と話した。

サン&ムーン・グループ側は、具体的な合意金の金額は明らかにしなかったが、当初朴会長が検察に陳情書を提出する前に要求した金額をはるかに上回る巨額を渡していると見られる。朴会長とは同日連絡がつながらず、携帯電話には「海外ローミング中」というメッセージが残されていた。

朴会長の陳情書提出と一部マスコミの報道を受け、捜査に着手した検察は、「結局、捜査機関やマスコミを利用して私的な利益を取り付けようとしたのではないか」とし、不快感を示した。この事件を捜査中のソウル中央地検特捜3部(ホン・マンピョ部長)の関係者は、「陳情は取り下げられたが、捜査は引き続き徹底して行う」と話した。

朴会長は今月初め、「ムン会長が系列会社の楊平TPCゴルフ場の会社資金、約800億ウォンを横領した疑惑がある」という内容の陳情書を検察に提出した。サン&ムーン側は当時「ゴルフ場会員の分譲代金800億ウォンはゴルフ場の建設工事費に使われた」とし、横領の疑惑を否認した。

サン&ムーン・グループのムン会長は、前副会長の金ソンネ容疑者(収監)と共謀して、02年の大統領選挙当時、政界に不法な政治資金を提供し、会社の資金を横領した疑いなどで起訴され、昨年6月、最高裁で懲役3年に執行猶予5年、罰金10億ウォンが確定された。

これに先立って、金ソンネ容疑者は「03年2月、ムン会長の借名口座にあった60億ウォンの行方を追跡してほしい」という内容の陳情書を今年5月、検察に提出した。金容疑者は陳情書を通じて、「この資金の相当部分が政界の実力者に渡された疑惑がある」と主張した。

▲裁判所にもロビーか〓カーペット輸入販売業者の金容疑者の法曹界ロビー疑惑を捜査しているソウル中央地検特捜1部(金ヒョンウン部長)は、昨年、チェ某氏が金容疑者と一緒に高裁の某部長判事に会った事実を確認した。

朴会長がムン会長を相手取って起こした楊平TPCゴルフ場事業権関連訴訟の控訴審を控えた時点だった。この場で、チェ氏と金容疑者はこの高裁の部長判事に「控訴審で勝つ方法はないか」と聞き、金品も渡したことが、検察の調査で明らかになった。当初、チェ氏にこの事件を頼んだ人はチョン某氏(死去)で、朴会長の側近だったことが分かった。

朴会長は最近、本紙記者に対して「チョン氏は楊平ゴルフ場を買収する際一緒に仕事をしたが、後で裏切った」とし、「私にすまなくて、あちらこちらで調べ回っていたようだ」と述べた。朴会長は事業権訴訟の1審では敗訴したが、控訴審と最高裁では勝訴した。



woogija@donga.com will71@donga.com