江原道(カンウォンド)災害の中でゴルフを楽しむ「ハンナラ党のオヤジたち」を撮った写真1枚。パターを持ってお尻をふる京畿道(キョンギド)党員協議会運営委員長が楽しそうに写っている。プレーに同伴した京畿道党副委員長は笑っている。ゴルフ三昧だ。中央党が、「被災地住民の痛みを分かち合う週刊」(20〜30日)を公表し、ゴルフ自制命令を下した中で起ったことだ。家族を失い、農耕地が壊滅した住民が慟哭する中で起きた「ウェル・ビーイング政党」の「神仙遊び(すべきことを忘れて、遊びに熱中すること)」だ。
◆李海瓚(イ・へチャン)首相の3・1節(独立運動記念日)ゴルフを、「ごう慢なふるまい」と言って糾弾し、辞任に追い込んだ野党第一党の人々だ。災害地域で「ゴルフ」をしただけではない。丹陽(タンヤン)郡首は、住民が断水で苦しみ、復旧作業が行われている最中に、酒を飲んで「2次会」でカラオケに行き、のど自慢をした。提川(チェチョン)市長は、災害復旧作業そっちのけで休暇を楽しみ、批判を受けるや2日後に戻ってきた。ある市長は悠々と中国に飛びたった。あ〜、ハンナラのおやじたち!
◆先月、ハンナラ党の「大統領選勝利のためのセミナー」で苦言が溢れ出た。崇実(スンシル)大学の姜京根(カン・ギョングン)教授は、「ハンナラ党は権力を失った王族のようだ」と言い、国民(ククミン)大学の睦鎮烋(モク・ジンヒュ)教授は、「ウェル・ビーイング党という表現で代表される現実安住と組職の硬直性を捨てなければならない」と述べた。災害復旧の渦中、ゴルフや「飲酒歌舞」に浸る「ハンナラのオヤジたち」の精神状態は、すでに分かっていたことだ。睦教授は、支持層の偏重や「賄賂党、守旧頑固党」のイメージを払拭しなければ、来年の大統領選で勝てる見込みはないと忠告した。
◆「犬のしっぽを煙突の中に3年入れておいたからといって、イタチのしっぽになるわけではない」という言葉がある。黄毛とも言うイタチのしっぽの毛は、細筆を作る材料だ。これは、犬のしっぽの毛では筆を作ることができないという意味だ。2度も大統領選で敗れたハンナラ党は、この10年間、歯ぎしりして悔やんでいる。しかし、「煙突」の中の暗中模索が、光を見ることができるだろうか。災害時でもゴルフをする「犬のしっぽ」を切り捨て、ウェル・ビーイング体質を変えるまでは難しい。
金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com






