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井戸の中のサッカー

Posted July. 11, 2006 03:25,   

赤い波が過ぎ去ったドイツ・フランクフルト広場で、「私たちは大韓民国です」と書かれた服を着ている青い目の外国人を見かけた。今や、街頭応援とともに、韓国の応援の声「テ〜ハンミングク(大韓民国)」と「オ!ピルスン(必勝)コリア」を、外国人の口から頻繁に聞けるようになった。これは、サッカーを通じて韓国のイメージと価値が一段階アップグレードした結果だ。このような結果の価値を金銭に換算すれば、恐らく莫大な金額になるだろう。

また、4年後の興奮を期待しながら、今後の韓国サッカーと韓国社会の問題点を考えてみた。まず、韓国サッカーがどんなスタイルを追求しなければならないかについて悩んでみた。筆者は、今回のW杯で、韓国と日本の試合を中心に観戦した。両チームは、アジア・サッカーを代表するチームでありながらも、サッカーのスタイルでは確実な違いを見せた。日本は代表的に中盤のプレーを重視する技術的なサッカーをする。韓国はパワーとスピードに基づいた体力をたくさん要するサッカーを今回のW杯でも目せた。

日本は、技術的な面では世界的なチームと競っても劣らないほどに成長した。特にブラジルとの試合で先制ゴールを入れたことが、日本サッカーがそれだけ成長したということを証明している。しかし、オーストラリアとの試合で、底力が足りないということも露呈した。

一方、韓国は試合ごとに、最初は、緊張感でコンディションが乱れているのではないかと錯覚するほど、体の動きが鈍く、多くのミスをした。しかし、先制失点後には、機敏な動きで相手を圧倒し、はたしてどちらが韓国の本当の実力なのか判断するのが難しかった。筆者は、試合運営の未熟さと微細な技術的な問題があるのではないかと思った。特に試合初盤、相手の強い圧迫に弱い様子がそうだった。

それで、韓国サッカーの進むべき方向が明らかになった。それぞれ違う両チームのスタイルを組み合わせるのが、世界サッカーとの差を縮めることができる道であろう。

今回のW杯を通じて、韓国の価値がますます大きくなっているということを再三感じた。筆者がドイツの田舎道で車を停めて休息を取っていると、以前は「ジャパン(日本)」あるいは「チャイナ(中国)」と聞いてきた異邦人たちが、今は「コリアン」かと聞いては「テ〜ハンミングク」を叫ぶ。気分がよくなり、プライドを感じる。

ところが、われわれの現実はどうなのか。外国のマスコミでもうらやましがった我々のサッカへの関心をある人は「度外れの愛国心の発露」と憂慮したことがある。韓国の決勝トーナメント進出が挫折した後、われわれのW杯に対する関心はすぐに冷えてしまった。特にドイツ−イタリアのベスト4戦のアジア配分座席をじっと見てみた。日本から来たサッカー関係者と中国人たちが多くみえた。観衆席を見回しながら、もしや顔見知りの人がいるか、探してみた。しかし、筆者の知り合いはいなかった。韓国サッカー関係者の姿は見受けられなかった。これが現実だ。

韓国のサッカーが一段階ジャンプするためには、伝統を重視しながらも、世界のサッカーに対するたゆまぬ関心と熱情が求められる。欧州諸国が自国の伝統を尊重しながらも、常に新しい流れを受け入れ、彼らならではの「プライド」を作ってきたように。

韓国社会とサッカーもこれからは、世界の周辺ではなく中心に立てる日を期待しながら、筆者も韓国サッカーの発展にプラスになることは何か、また真摯に考えてみる。