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政府、ミサイル準備で北朝鮮に懸念伝達

Posted June. 16, 2006 03:08,   

韓国政府は、北朝鮮のテポドン2号ミサイル発射準備の動きに関連して、「深刻に憂慮する」との旨の政府の立場を先月、北朝鮮に正式に伝えた模様だ。

15日、政府筋によると、このような措置は北朝鮮が射程4000〜6000kmで米国本土まで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「テポドン2号(またはテポドン2号改良型)」発射準備の動きが捉えられてからだたという。

このため、南北会談や当局間接触の機会を活用したのか、もしくは板門店での南北連絡官チャンネルを利用したのかなど、具体的な伝達ルートと内容は明らかにされていない。大統領府関係者も、「公式に確認は困難」と話した。

しかし、雰囲気からみてミサイル発射を強行した場合、米国内の対北朝鮮強硬派が立場を強化して、北朝鮮核問題の解決がさらに困難になることへの憂慮とともに、「冒険敢行」中止を促す内容が盛り込まれたものとみられる。

政府は14日から光州(クァンジュ)で開かれている6・15民族統一大祝典に参加した北朝鮮政府代表団にも、憂慮を重ねて伝えたとされる。

政府当局者は、北朝鮮がミサイルを発射する可能性について、「引き続き綿密に注視しており、必要な確認作業を進めている。同問題について深刻に憂慮しており、対応策を綿密に検討して関係国との協議など必要な措置を取りたい」と話した。

しかし政府は、開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光事業など民間主導で行われている経済協力事業は継続させるべきで、これはミサイル発射問題とは切り離して取り組むべきだとの方針を明確にした。



taewon_ha@donga.com