「北東アジア協力対話」(NEACD)が9日、東京で開催された。会議は米・カリフォルニア大学所属「世界紛争協力センター」(IGCC)主催の民間の北東アジア安保対話だが、今回は6者協議の代表らが全員出席し、期待を集めている。6者協議の代表らが同協議以外の席に全員集合するのは初めてだ。
開幕と同時に、各国代表らは協議再開のための二国間・多国間接触を本格化させている。しかし、協議再開への期待に応えられるような進展はまだない。
韓国首席代表である千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商部外交政策室長は同日、開幕シンポジウム中に記者団と会い、「大きな突破口は期待しないほうがいい」と言い切った。千室長は、とくに「このような非公式会議というものは互いの立場を理解するには良いが、そこで突破口を探るのは難しいものだ」とし、「期待が大きければ失望も大きい」と述べた。
千室長は前日午後、1時間半にわたって北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と会談し、北朝鮮の6者協議への早期復帰を促したが、金次官は「米国が先に金融制裁措置を解除しなければならない」とするこれまでの主張を繰り返したという。
日本首席代表である佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も8日午後、2時間にわたって金次官と会談したが、6者協議再開の見通しは「分からない」と述べた。米国首席代表であるクリストファー・ヒル国務次官補は、すでに英BBCなどとのインタビューで「(北朝鮮が協議に)復帰するというメッセージを持ってくれば耳を傾けるが、そうでなければ会談の予定はない」と述べたことがある。
ただ、米国と南北韓代表は11日にNEACD本会議で演説することになっており、その場で3国代表が接触する可能性はある。
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