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自治体の生ゴミ処理施設、まともに稼動できず税金の無駄に

自治体の生ゴミ処理施設、まともに稼動できず税金の無駄に

Posted March. 16, 2006 03:13,   

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儒城区(ユソング)は毎日、生ゴミ10トンをリサイクルして肥料を作るため、02年

1月、嫌気性液状肥料化施設を建築した。建築費用は25億ウォン。儒城区は悪臭のしない環境にやさしい施設だと広報したが、初期から生ゴミの臭いが絶えなかった。また、機械もよく故障した。そこで生産した肥料を農家に供給したところ、農作物が死んでしまうこともあった。同区は昨年1月から稼動を中断して、生ゴミを民間業者に委託して処理している。

▲野放図に施設を設置〓全国地方自治体は1997年から生ゴミ資源化施設を設置し始めた。政府がその年、生ゴミの直接的な埋め立て禁止条項を廃棄物管理法に明示し、05年から施行すると発表したからだった。

昨年12月現在、全国に設置された生ゴミ資源化施設は公共と民間施設を合わせて256ヵ所。政府が1200億ウォンを支援したが、自治体が妥当性検討と事前の準備を疎かにしたため、トラブルが発生し始めた。

生ゴミは塩分の含量が高いのに、低減装置を設けておらず、機械がよく腐食した。そこで作られた堆肥と飼料は品質がよくなくて、農家でも嫌がった。そのため、01年以後、公共施設16ヵ所が廃業した。設計容量対比平均稼働率は64.6%。悪臭がひどくて、閉鎖される施設はさらに増える見通しだ。

儒城区住民のソンさん(53)は、「市が税金を納めて建てた施設が古鉄の固まりとして放置されるなんて、情けない」とし、「施工に手抜きがあったかどうかを調査して、責任者を探し出さなければならない」と話した。

▲政府は「後の祭り」〓京畿道光明市(キョンギド・クァンミョンシ)が昨年8月、59億ウォンをかけて光明洞の約1400坪の敷地に作った施設も正常に稼動していない。排出される汚染物質が基準値を上回り、生ゴミの浮遊物が分解されなかった。それで、同市も生ゴミを民間施設に任せて処理することにした。

同地域の市民団体である光明経済正義実践市民連合は監査院に監査を要請し、予算還収のための住民訴訟を準備している。

政府は、今まで施設への点検を疎かにしてきたという指摘を受け、今年から定期検査を実施し、正常な稼動が難しい施設は閉鎖することにした。また、設置基準を徹底的に検討して、生産された肥料と堆肥の需用が確実な場合に限って、建設費を支援する方針だ。さらに、1日5トン以上の処理能力を備えた施設には廃棄物処理産業技師と水質環境技師を1人以上配置するように誘導する計画だ。

仁荷(インハ)大学の鞖在鎬(ベ・ジェホ)環境土木工学部教授は、「生ゴミの水気を切って乾燥させ、重量だけを減らす水準の施設が多すぎる。環境にやさしい技術を開発して付加価値の高い産業に育成しなければならない」と述べた。



kchwang@donga.com doyoce@donga.com