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詩のあるリスト『巡礼の年』

Posted January. 20, 2006 04:53,   

海外取材ツアーに出かけた先週、イタリアからオーストリアに向かう列車の中でピアニストのホ・スンヨン(40)氏が演奏するリストの『巡礼の年』のCDを聞いた。車窓を流れる杉林、そして杉林に垣間見える白雪に覆われたオーストリアの山里の風景は、リストが旅行していたスイスの美しい自然を連想させる。

ハンガリー出身の音楽家であるフランツ・フォン・リスト(1811〜1886)が作曲した『巡礼の年』は、1835〜79年の時間をかけて作られた。同曲に対する霊感を得た時代、リストはマリーツァ伯爵夫人との愛におぼれ、スイスとイタリアに愛の逃避行をしていたころだった。リストは同曲で、スイスの美しい湖の風景を絵画的に描写したり、イタリア旅行に出かけて会ったペトラルカのソネットやダンテの詩など、文学作品に対する熱烈な憧れを寄せている。

21日午後8時、ソウル芸術の殿堂では、リストの『巡礼の年』演奏と詩の朗唱が調和をなす、変わった公演が繰り広げられる。舞台の上にはピアノと机が置かれ、ホ・スンヨン氏がピアノの演奏を、俳優のユ・インチョン氏が詩を朗唱する。

『巡礼の年』を作曲していた当時のリストに影響を与えた作家は、ゲーテ、シーラー、バイロン、ダンテなどと多かったが、今回の公演ではバイロンの叙事詩『Childe Harold’s Pilgimage』とセナンクールの『Oberman』が朗唱される。

4年ぶりに帰国公演を行うピアニストのホ・スンヨン氏は、現在スイスのチューリヒの「musi

c Conservatoire」の終身副学長を務めており、欧州舞台で活発に活動する演奏者

だ。ホ氏はドイツの音盤会社「ARS MUSIC」で4年間の準備の末、最近リストの『巡礼の

年』の全曲録音音盤を発表した。

ホ氏は、昨年9月ドイツで13回にわたりユニークな構成の音楽会を開催した。リストが『巡礼の年』を作曲していたい時期に影響を与えた本のくだりを、有名な演劇俳優であるロベルト・ビュラが演奏途中に朗唱する進め方をし、聴衆から熱烈な喝采を受けた。バイロイトの演奏の際には、リストの婿であるワグネルが使用していたサロンを舞台にし、ワグネルが引いていたピアノで演奏した。朗唱者はリストの娘であり、ワグネルの妻であるCocimaが使っていた机につき、本を読む時間旅行を行った。

「リストの音楽は文学と絶対的に切り離せない関係であることに、ある瞬間気づきました。そこで『詩と音楽の旅行』というコンセプトを持って、詩朗唱とピアノ演奏を適切に織り交ぜたのです。今回のソウル演奏でも、その感動を伝えたいという思いで、ユ氏の詩朗唱で同プログラムを進めようとしています」。2万〜5万ウォン。02−780−5054



raphy@donga.com