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与党、「老人詐欺党」イメージを警戒

Posted January. 19, 2006 03:12,   

基幹党員の募集ブローカーが、酒席で60代の老人に「マッコリ(どぶろく)でも一杯、召し上がってください」と言って1万ウォンを渡した後、老人から、銀行の口座番号などが記載された入党願書を受け取り、毎月2000ウォンずつ党費を引き出していたら、これは党費の代納になるのか、預金の無断引き出しになるのか。

また、基幹党員の募集ブローカーを引き受けた老人会の会長が、「党員になれば、党議長などを選出する投票権が与えられる」と言って「通帳を持って来て」と言った後、入党願いを代わりに作成して銀行の口座番号も代わりに書き込んだとしたら…。

▲「老人に詐欺を働く党と言われたら、先はない」〓与党ヨルリン・ウリ党は、「幽霊党員」の議論を喚起した、ソウル冠岳区奉天本洞(クァンアクグ、ボンチョンボンドン)の老人157人の基幹党員加入および党費引き出し事件に対する内部調査結果をめぐって、頭を悩ませている。こうした事例が実際にあったことが明らかとなったからだ。

マッコリ代の名目で党費を代納した後、入党願いを受け取っていれば、党費代納となる。しかし、酒席を利用し、当事者の記憶がさだかでない状態で入党願いを受け取り、銀行から金を引き出していれば、詐欺か窃盗に当たる。

銀行の口座番号を書き込んで党員に加入すれば、党費が自動的に引き出されるという説明をしないまま、入党願いを代わりに作成して口座番号を書いたとしたら、これも詐欺と見るほかない。

自分の銀行口座から金が引き出された「被害者」老人の一部は、「党費を引き出すという話は聞いていない」と主張している。こうなると、ウリ党は窃盗(詐欺)行為を教唆または傍助した責任を免れがたい。

ウリ党は、そうなるくらいなら、むしろ旧態政治の象徴である党費代納を認めることで、今回の事件を解決しようとする動きが明らかだ。党関係者のほとんどが今回の事件の真相について口をつぐんでいる中で、状況を知っている何人かの党役員らは、「党費を代納したものであり、無断で引き出したわけではない」「たとえ無断引き出しの例があるとしても、これは一部ブローカーの過ちであり、党とは関係ない」と強調している。

ある党役員は、「大統領選挙不正資金事件以後、野党ハンナラ党が『チャテギ党(ハンナラ党が大統領選挙の時、不法資金を積んだ車を車ごと受け取ったことを呼ぶ)』という汚名を消せずにいるのと同じく、ウリ党が万が一『老人詐欺党』と批判されることになれば、地方選挙も大統領選挙ももう終わりだ」とし、「すでに04年17代総選挙の時、老人を無視するような発言でひどい目にあったではないか」と述べた。

一部では、老人の通帳にあらかじめ1万2000ウォンを入金した後、毎月2000ウォンずつ引き出したり、または先に2000ウォンを引き出した後、後でこれを返したり、返すことにしたケースもあると見られている。



jin0619@donga.com