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「送年の家族パーティー」は絵に描いた餅

「送年の家族パーティー」は絵に描いた餅

Posted December. 28, 2005 03:19,   

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米プロバスケットボール協会(NBA)・マイアミの監督を務めたスタン・ヴァンガンディ監督(46)は、最近、「家族ともっと多くの時間を過ごすために退く」と述べて、シーズン途中で突然辞退した。今季の170日間、帰宅して子どもたちの顔を見た日は49日に過ぎないというのが彼の話だ。奥さんと4人の子どもを持つ彼はまた、「14歳になった娘が4年後には家を離れて大学に通うだろうが、その時までは近くで面倒をみてやりたい」と付け加えた。

彼の辞退の背景には名将パット・ライリー・マイアミ社長の監督復帰の動きもあったが、何よりも家族に対する愛情が大きく影響したものと見られる。NBAヒューストンのジェフ・ヴァンガンディ監督の実兄でもある彼は、辞退後、子どもたちを学校へ送って、息子と一緒にバスケットボールをやりながら幸せな生活をしている。

シーズン真っ最中の国内プロバスケットボールの監督と選手ヴァンガンディ監督と似たような状況だ。バスケットボールが冬のスポーツに定着してから、特に家族への思いが募る年末年始を迎え、心の片隅が寂しくなる。

6ヵ月を越える厳しいシーズン中はトレーニングと合宿の繰り返しで、外泊はつき物。クリスマスはもちろん、お正月や名節にも試合は休まず続く。(家族に)クリスマスのプレゼントをあげた記憶も薄ければ、祖先に対し丁寧に法事を行ったのもほとんどない。

三星(サムスン)のチョ・スンヨン団長は、「バスケットボール人の業報」と言う。家をよく留守にするため、進んで「雁のパパ(家族と離れて独りで過ごす父親のこと)」になる場合もある。どうせ家族と離れて過ごすのだから、子どもの教育のため、家族を海外へ送ることもある。トンブのチョン・チャンジン監督、モビスのユ・ジェハク監督とイム・グンベコーチなどがこのケースだ。

バスケットボールマンの中では、特に京畿龍仁市(キョンギ・ヨンインシ)に住む場合が多い。プロ10チームのうち、5チームの宿舎が龍仁にあって、トレーニングが終われば、少しでも早く家族に会いたいからだ。

来る新年にはプロバスケットボールが発足10周年を迎える。江山が一度変わる歳月が経ったが、家族によく会えないバスケットボールマンの現実は、前のアマチュア時代とさほど変わったのがないように見える。それでも彼らは家族とファンの惜しまない拍手喝采にさらに頑張る。バスケットボール家族、ファイト!



kjs0123@donga.com