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断食の肥満治療効果は60%以上だが、科学的検証が求められる

断食の肥満治療効果は60%以上だが、科学的検証が求められる

Posted November. 14, 2005 03:07,   

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●まだまだ遠い科学的検証と現実の差

シン教授は1985年、肥満治療を始めた時、この方法を取り入れた。もともと、彼の治療法の核心は全ての栄養供給を絶つ断食だ。初めて同方法を取り入れた時、現代医学はもちろん、漢医学界からも「異端者」と言われた。

先月28日、32歳の女性A氏がシン教授を訪れた。A氏の体重は74.7kg。体脂肪量は30.9kgだった。シン教授はA氏を入院させ、数日間の節食を実施した後、すぐに断食に入った。

断食をするといって一日中横になっているのではない。体内に溜まった「毒」を取り除くため、四日ごとに腸洗浄をした。気功と太極拳を並行し、光線−音楽治療、マッサージ、冷温浴など使える方法は全て導入した。

A氏は入院11日目の7日、退院した。この時の体重は67kg、体脂肪量は28.1kgだった。

しかし、シン教授は、「治療はまだ終わってない」と言った。全4段階を経なければならないが、節食と断食の2段階を終えただけだというのだ。3段階は通院治療をしながら、多種の生薬を混合して飲む「薬物治療」、4段階は食餌療法だ。この過程を全部終えるためには4ヵ月ぐらいかかる。A氏は現在、3段階治療を受けている。

現代医学者には、10日も続けたこの断食治療が「非科学的」とも言える。実際に同治療法に関する論文は、大韓漢方肥満学会誌に載せられたのが全部だ。著名な科学ジャーナルには掲載されたことがない。言い換えれば、現代医学的な検証はまだされてないということだ。シン教授もこの点を認める。

「しかし、患者に効果があるのはどう説明できますか。科学はもちろん立派な価値がありますが、だからと言って盲信してはいけません。検証作業は今後、進行しなければなりませんが、直ちに排除してはいけません」

●「インチキ商術」と「代替医学」は区別されなくては

シン教授の断食治療法は、今や多数の漢方医師が使っている。現代医学的な根拠は足りなくても、臨床で効果が出ているからだ。シン教授は、「新しい方法を無条件拒否してはならない」と強調した。今は科学的根拠がなくても、患者の60%以上に効果があったなら、「認定」まではいかなくとも「尊重」はしなければならないということ。

シン教授は、断食を自然医学と規定する。シン教授によれば、断食はもともと、宗教から出発した。そして、まず民間療法で利用され、代替医学では応用され、現在に至ったという。断食をすれば「肉感」が発達し、その影響で免疫力を高め、治療効果があるというのがシン教授の説明だ。シン教授の治療法が現代医学で検証されるかどうか見守ってみたい。

新しい理論を作り続け、検証する作業が必要というのがシン教授の考えだ。一部では現在、漢医学界で定説と受入られる四象体質を、八象、十六象まで細分化する作業が進められている。もちろん、「正統」からは激しい抵抗を受けているが…。

ただ、「インチキ商術」と未来の治療法に対する区別は必要だ。シン教授は大きく二つの基準を提示した。

まずは、医療人かどうかだ。医療人でない場合は、商術である可能性が高いということ。もう一つは、治療法が保健機関に登録されているかどうかだ。シン教授は、新開発したとしても、正式に登録されてない治療法はやはり商術かも知れないと注意を促した。



corekim@donga.com