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[オピニオン]発明王、金海キョンウォン高校

[オピニオン]発明王、金海キョンウォン高校

Posted October. 28, 2005 07:39,   

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米国に発明王エジソンがいれば、朝鮮には蒋英実(チャン・ヨンシル)がいる。彼を重用した世宗(セジョン)大王は、「蒋英実はすばらしい芸を持っている」と感心したという。自ら動く水時計である「自撃漏」のような偉大な発明品などが、彼の手によって生まれた。芸者の息子として生まれた蒋英実は、地方役所の奴隷だった。厳しい身分社会に生まれ、奴隷出身として王の寵愛を受け、正4品の地位にまで上ったのだから、その天才性がわかる。

◆世界4大発明品である紙、印刷技術、羅針盤、火薬は中国で作られた。韓国の発明の才能もそれに劣らない。世界初の金属活字と測雨器、亀甲船は、韓国人によって生まれた。科学や発明に対する好奇心は、朝鮮時代後期の丁若饁(チョン・ヤクヨン)のような実学者たちが西学に大きな関心を持っていたことからもうかがえる。西学はカトリック教を指す言葉になっているが、本来は、西洋の進んだ科学技術を意味していた。丁若饁は儒学者でありながらも、複数の滑車をつなげた挙重機を自ら製作し、水原(スウォン)城の建築に使った。

◆慶尚南道(キョンサンナムド)の金海(キムヘ)キョンウォン高校が全国の発明大会を総なめし、「高校発明王」の地位を固めた。全国学生科学発明品大会で3年連続の最優秀学校に選定され、同校の生徒が世界青少年創造性大会に韓国を代表して参加している。同校の発明室には、「私も発明家になれる」というスローガンが貼りついている。発明に取り組んでいるうちに、簡単にあきらめない挑戦精神と、人と異なる発想をする創造力が育まれる。韓国の発明の伝統を受け継いでいく覇気と情熱が新鮮で美しい。

◆エジソンはある日、「私は一日に4時間寝て、あとは遊んで暮らしている」と冗談を言った。実際は発明のために、機械を分解しては組み立てる作業を続けていたのだ。金海キョンウォン高が明らかにした秘訣も、「昼夜を分かたず発明に夢中になる」ことだ。黄禹錫(ファン・ウソク)博士は、「韓国人の手先の器用さは、鉄の箸を使っていることによる」と分析した。アルビン・トフラー博士も、「箸を使う民族が世界を支配する」と予言している。才能の上、さらに努力まで加われば、生徒の中から、蒋英実を凌駕する発明家の登場も期待できる。

洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com