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マンUの朴智星、左ウィングで主力地位固めに好機

マンUの朴智星、左ウィングで主力地位固めに好機

Posted October. 25, 2005 07:25,   

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ある人の不運は、しばしば別の人にとってチャンスとなる。いまの朴智星(パク・チソン)がまさにそうだ。朴は、ここにきてマンチェスターユナイテッドの主力の地位を固める好機を迎えている。

ライアン・ギグスの負傷からの回復が遅れているうえ、クリスティアーノ・ロナウドはグラウンドの外で警察沙汰を起こしている。朴智星は、あと何週間かは十分な出場時間が与えられるとみられる。

これがよいニュースなら、悪いニュースもある。マンUが2試合連続の引き分けをマークする不振が続いているところで、朴智星は慣れない仕事に順応しなければならないからだ。

朴智星は、これまで韓国代表でもPSVアイントホーフェンでも、またマンUでも、実は右ウイングとしてプレーするとき最も効率的なサッカーを見せてくれた。しかし、これからは負傷中のギグスに代わって左でプレーすることを学ばなければならない。

22日、マンUの本拠地オールド・トラフォード・スタジアムのプレス席は、朴智星とトッテナム・ホットスパーの左ウイングバック李栄杓(イ・ヨンピョ)の正面対決を取材するため30人あまりの韓国報道陣がつけかけた。

しかし、朴智星が左ウイングを任されたため、李栄杓はマンUのダレン・フレッチャーを軽く相手し、期待された朴との直接対決の場面はなかった。

前半、朴智星の調和に欠けたプレーは、左サイドへの適応に時間がかかることを示している。マルチプレイヤーの朴智星だが、相手チームの左バックを交わして有効なクロスをあげるのには困難があった。

朴智星は、トッテナムの守備を効果的に突破することができなかったが、それは結局、ルート・ファン・ニステルローイとウェイン・ルーニーのようなFWたちにとってはゴールチャンスの消滅を意味した。だからといって、朴智星が自分に与えられた責任を回避することは決してない。むしろ勇敢に、徹底的に新しい舞台に適応していった。

両チームは、守備組職は堅実だったが攻撃では熱意が不足していた。

試合結果について、トッテナムの方が満足していたことは確かだ。とりわけジャーメイン・ジェナスの見事な同点ゴールは最高の瞬間だった。あのゴールがなかったら、トッテナムとしては質の面で物足りなさを感じただろう。

試合終盤にはロナウドを投入したが、マンUは覇気あふれる突っ込みに欠けていたし、そのため選手たちの願いはまたも実現しなかった。

後半37分、朴智星は自身の真価を見せてくれた。朴智星のシュートは、トッテナムのゴールポストに向かったが鋭さに欠けていた。前後半を通してマンUのプレーを総合的に見せてくれる瞬間だった。努力は十分だったが、結果がなかった。

しかし、相変らず朴智星は、チームでの自身の地位を「セメント」のように固める十分な機会を迎えている。