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寂ばく…漠々…工業団地の夜

Posted October. 20, 2005 06:16,   

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●寂ばくとした工業団地の夜

韓国国内で中小製造業が最も集中している京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)の半月(パンウォル)・始華(シファ)工業団地。最近、ここは午後6時になるとわびしさが漂う。仕事が減ったうえ、人件費の負担が少なくなく、残業を放棄する会社が多いため。中小企業の社長らは、「かつては夜も電気をつけて、楽しく工場を稼働させていたのだが」と言って、ため息をついた。

始華工業団地にあるメッキ会社のH社も今月から夜間操業を中断した。パートタイムの勤労者も20人ほど減らした。状況がこうなると「1人で10人分をこなさなければならない」と訴える声も上がっている。同社は当初、今年50億ウォンの売上高を目指していたが、これをあきらめてすでに久しい。工業団地内では、「給料だけでもきちんと適時に支給できれば、成功した企業」と評価される。

H社の朴社長(50)は、「下半期の注文量が30%も減ったこともあるが、何よりも人件費自体を減らさなければならないため」とし、「資材の価格など固定費用が上昇しすぎて、技術開発など考えられない」とため息をついた。自動車部品を製造するB社の社長(52)も、「納品コストは数年間変わっていないが、金利が上がり、目先がまっ暗だ」とし、「景気が回復しつつあるという話を聞くばかりで、腹が立って仕方がない」と話した。原油価格の急騰で、工業団地内での車両通行も以前より閑散としている。

ただ、「採用公告」「手形割引」などの看板が、あちこちに見えるだけだ。中小企業協同組合中央会・安山出張所は、「不渡り手形の貸し出しを受けるために来る社長が非常に増えた」ともらした。不動産の取引も途絶えている。昨年までなら、けっこう取引があったが、買いたいという人がおらず、現在は売り物が出ることさえない。半月工業団地の不動産関係者は、「この4、5ヵ月間、1件の売り物も出なかった」と話した。

●輸出も内需も突破口がない

首都圏の他の地域も四面楚歌の状態であることに変わりはない。京畿道華城市(ファソンシ)で電気製品を生産するS社のホ社長(46)は最近、今年の収支を計算しながら、気が遠くなる思いがした。製品生産に投入される資材の価格は昨年に比べて70〜100%上昇したが、納品単価は10%しか上昇していないからだ。この状態では、当期の赤字は不可避だ。しかも、競争会社はおよそ40社にのぼる。ホ社長は、「人材はおらず、原資材価格は急騰する状況」とし、「みな、インドやベトナムへ逃げることしか考えていない」と話した。

京畿道水原市(スウォンシ)のD社のホン社長(47)は、「中国産が市場を完全に掌握している」とし、泣きそうな顔をした。工場で使う産業用品を生産する同社は、為替レートが急落し、昨年までやっていた輸出も今年から中断した。内需沈滞に、輸出の販路まで失ったかっこうだ。同氏は、「韓国の50%しかしない価格の中国産が、3、4年前から入っきた」とし、「大量の物資を必要とするところでは、中国産ばかり求める」と訴えた。



jarrett@donga.com