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SKオーナー一家、経営権強化に本腰

Posted October. 13, 2005 07:06,   

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●経営権強化に乗り出したオーナー一家

10日、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長の実弟の崔再源(チェ・ジェウォン、42)副会長がSKエンロンの代表理事に選任された。崔再源副会長は、SKテレコムの副社長として在任していた昨年、粉飾会計とソボリン事態による「オーナー一家一括退陣」の方針に従って、経営の一線から退いていた。

SKエンロンは、SK(株)とエンロンが1999年、50対50を投資して立ち上げた会社で、9つの都市ガス供給会社の持株会社だ。7日、SK(株)が株式の保有率を51%に高め経営権行使が可能になったことで、崔副会長の代表理事選任が実現した。

これについて財界では、「オーナー一家の経営権強化と共に、SKグループの分家作業が本格化しているのではないか」という解釈も出ている。

崔再源副会長は3月、自分が所有していたSK(株)の株式59万6132株(全体株式の0.47%)を全量売却したことに続いて、5月にはSKケミカルの株式40万2770株(全体株式の2.26%)を従弟の崔昌源(チェ・チャンウォン、41)SKケミカル副社長に売却して、分家に備えているのではないかという推測を呼んだ。

また、崔昌源副社長は今年に入って崔再源副会長らからSKケミカルの株式を買い続け、

崔泰源会長の保有株式(6.84%)より多い10.32%の株式を持つようになった。

このため、故崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)会長の息子の崔泰源—再源兄弟と、グループの創業者であり崔鍾賢会長の兄の故崔ジョンゴン会長の息子の崔シンウォン(53、SKC会長)—昌源兄弟ら、オーナー一家の個別事業の強化として受け止める見方もある。

しかし、SKグループ関係者は、「崔泰源会長は『分家』のに関して一笑に付している」とし、「分家と言うよりは専門経営人の道を歩むだけだ」と話した。また、「崔再源副会長はかつてソボリンから経営権を守るため無理に買い集めた株式を売却しただけだ。オーナー一家の分家計画はないというのがグループの公式的な立場だ」と説明した。

●「選択と集中」で系列会社整理

SKケミカルは既存の有機化学部門を切り離して、SK石油化学という別途法人を7日設立した。精密化学と生命科学分野に比べて付加価値の低い有機化学部門を分離して、経営実績を高める考えからだった。

SKグループの系列会社整理作業は今年に入って拍車がかかった。4月、SKケミカルによるSK製薬の吸収を皮切りに、6月にはSK生命が未来アセットに売却され、SK証券も買収先を探しているところだ。SKCは8月、2次電池事業を物的分割して、SKモバイルエネルギーを設立した。

SK側は、「成長基盤を確保できる事業を中心に系列会社の整理作業を続けていく方針だ」と明らかにした。エネルギーと通信の2大軸を中心に、競争力の弱い事業は引き続き切り離すという考えだ。

SK(株)は今年度中に仁川(インチョン)精油を買収して、SK系列会社に社名を変更し、別途法人として運営する計画だ。まもなくSK(株)の社員のうち、相当数が仁川精油に大挙移動することになり、グループ内での少なくない組織変化も予想される。



kimsunmi@donga.com ssoo@donga.com