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[オピニオン]サイバー軍保安

Posted October. 06, 2005 07:16,   

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2級軍事機密である「作戦計画5027」最新版のうち、73頁分がインターネットに流出した事故が一足遅れで公開された。作戦計画5027は、韓半島で全面戦争が起きた場合に備えた韓米連合作戦計画で、2年ごとに改訂される。ある陸軍中尉が5月、「ミス」でインターネットにこのような情報を漏らしたそうだ。ミスと言うよりは、ゆるんだ保安意識のために相違ない。「軍隊でのサイバー保安綱紀」がゆるんだ事例は、今回が初めてではない。1月半前には、軍隊通信音語表がインターネットに流したこともある。昨年にも、インターネットを通じた軍機密流出事故が3件もあった。

◆サイバー・スペースで軍機密が何回も漏れているのに、国防改革だけ打ち出してどうするつもりなのか。韓国軍を先端科学技術軍に変えるという大きな計画も、徹底した保安なしには、砂上の楼閣にすぎない。北朝鮮は数百人規模のハッカー部隊を運用している。彼らにとって韓国軍は「格好の餌食」にみえるだろう。北朝鮮軍ハッカーは、「相手が進んで機密をもらしているのに、わざわざハッキングする必要さえない」と笑っているかも知れない。

◆軍の保安意識がここまでゆるんだ原因を探らなければならない。インターネットと携帯電話の普遍化など、変化した環境に軍がまともに対応できないでいるのがもっとも大きな理由だ。過去、軍の保安規定は、軍の飛行場の方向に開けられた、民間家屋の窓も覆わせたほど厳しかった。しかし、時代の変化にともなって、そのうち多くの部分が現実に合わないと批判されるようになった。厳しすぎる保安規定が、かえって保安意識の弱化をもたらした側面もなくはない。このような点を現実に合わせて補完していきつつ、本当に守らなければならないサイバー上の機密を確実に保護する対策づくりが急がれる。

◆さらに重要なのは、執権勢力側と軍首脳部の姿勢だ。一つずつ推進しても簡単ではないはずの軍構造改編、国防部文民化のような課題を、同時に進めるなどと言っているから、軍の雰囲気も乱れ、紀綱がゆるむのではないか。執権側はえらそうな青写真を宣伝する前に、保安事故対策から立てるのが、強力な軍への近道であることを肝に命じなければならない。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com