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職に未練はないが、不名誉な辞任はしない

職に未練はないが、不名誉な辞任はしない

Posted September. 02, 2005 07:16,   

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「三星(サムスン)グループ会長の義弟として、時には中央日報社長の弟として見られるのがとても嫌でした。どうしてただの洪錫肇(ホン・ソクチョ)でとらえず、私のことを誰かとの関係付けで表現するのかと、厳しく言ったことも何回かある。」

国家安全企画部(現国家情報院)による盗聴資料である、いわゆる「Xファイル」で、三星グループから金品を受け取っていたとされる洪錫肇(52)光州高等検察庁長が1日、同事件以来初めて自分の立場を示した。彼は洪錫鍱(ホン・ソクヒョン)前中央日報社長の実弟であり、三星グループの李健煕(イ・ゴンヒ)会長の義弟だ。

彼は同日、検察内部の通信網に「検察家族の皆様へ」という題名でA4用紙7ページ分量の長い文を書き込んだ。同日は彼が検事を始めてから満29年になる日でもあった。

彼は「検察の皆様には申し訳ない。しかし、いったい私がどんな過ちをして、このようなことを書かなければならないのか、どうしても納得がいかない」と書いた。

彼は「何か釈明すれば、くどい弁解のように聞こえるかもしれないので沈黙していたが、その沈黙が事実上の肯定に受け止められる恐れもあると考え、これを書くことにした」とした。

さらに彼は「私は検事たちに三星からの金品を渡せと、兄から頼まれたことは決してない。義兄や兄が私を三星ロビーの窓口にし、何かをしようとしていたとは到底考えられない」と付け加えた。

自分の「検事としての生き方」についても述べた。彼は「この社会では富む人に対する見方が厳しいので大変だった。『金持ちのくせにけちくさい』とも、『金持ちだから金遣いが荒い』とも言われないように心がけてきた」と明かした。

この部分で彼は感情が高ぶったようで、「私が検事として最後まで出世したいという考えがなかったならば、後輩や職員をもっといい食事に誘っていただろう。私は検事の経済能力に見合うところにしか後輩を連れていかなかった」とした。

彼は「このようなことを書くのはつらくてプライドにかかわる」とし、本人と三星、中央日報の関係について比較的詳しく説明した。

彼は「時には三星会長の義弟として、時には中央日報社長の弟として見られるのがとても嫌だった。しかし世間は勝手なものと割り切って、自分としては三星と中央日報に距離を置いて検事をやってきたつもりだ」と述べた。

彼はまた「検事として夢と抱負を持ち、『私の人生』を生きてきた。行政府の公務員で一番の金持ちといわれる私が、お金のことで公務員生活に致命的な傷を残すことになるとは夢にも思わなかった」と漏らした。

彼は「公務員に未練はないが、今辞めたらとんでもない主張をそのまま認めることになる」と、辞職の意向がないことを明確にした。



woogija@donga.com