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日米、食い違う反応

Posted July. 14, 2005 02:07,   

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韓国政府が12日、200万キロワットの電力を提供するという内容の「重大な提案」を発表したことについて、米国が悠長な態度を見せているのに対し、日本政府は6カ国協議の舞台で疎外されるのではないかという焦燥を隠せなかった。

▲悠長な米国=「重大な提案」の内容が伝えられた12日、米政府は直接的な反応を示さなかった。スコット・マクレラン米大統領スポークスマンは「北朝鮮は、核の野望を放棄する戦略的な決定を下すように」と促したりもしたが、ブリーフィングのさい、終始「リークゲート(Leak Gate)」問題についての答弁に集中した。

米政府の反応は、韓国を離れたライス米国務長官から出てきた。ライス長官は、それについて「クリエイティブな構想」だと述べた。米国の余裕たっぷりの反応には、韓国政府が独自で北朝鮮への支援を行うとの構想を、内心喜んだためである可能性がなくはない。軽水炉建設事業をめぐる費用分担問題でここ数年間頭を悩ませたが、今回は韓国政府が独自の対北朝鮮支援策を自ら提案したからだ。

しかし、ワシントンの各シンクタンクでは、「重大な提案」が、北朝鮮の核放棄という大きな枠組みから考える場合、北朝鮮の「心境変化」まで呼び起こす重要な要素ではない、と判断する空気だった。ブルキンス研究所のマイケル・オヘンロン先任研究員は「北朝鮮は、韓国が何か世話してくれたことに応じて、核放棄を決心したりはしないだろう」との見通しを述べた。

▲慎重な日本〓日本政府は、北朝鮮が核開発を放棄する見返りとして、北朝鮮に電力を支援する、との方針を明らかにした韓国政府の発表について、慎重な姿勢を示した。細田博之・官房長官は13日、記者会見し「韓国の北朝鮮への電力支援計画は、北朝鮮の核廃棄と検証を前提にするものでなければ意味がない」と話した。

こうした姿勢には、韓国政府が、対北朝鮮電力支援問題によって6カ国協議の主導権を握ろうとし、米国と中国が主な役割を果たすと、日本の発言力が弱まるのではないかという危機感を反映している、との見方もなくはない。日本外務省当局者は「北朝鮮の譲歩を引き出す可能性のある案」と評価しながらも「電力支援を受けるために北朝鮮が満たすべき条件を、どう設定するかについて、韓米日3国が調整する必要がある」と述べた。



parkwj@donga.com srkim@donga.com