Go to contents

中国産リンゴ・梨 価格は3分の1、味はほぼ同様

中国産リンゴ・梨 価格は3分の1、味はほぼ同様

Posted April. 21, 2005 23:07,   

한국어

政府がコメ市場を守るために輸入を検討することにした中国産のリンゴと梨の予想販売価格が、韓国産の3分の1水準であることが分かった。

中国産のリンゴと梨の味は韓国産と変わらず、輸入が始まれば9万世帯に達する国内農家が大きな被害を受けるものと憂慮されている。

21日、東亜(トンア)日報が農協調査研究所で入手した「中国果樹産業に関する研究」報告書によると、中国産リンゴを輸入したときに予想される卸価格は、キロ当たり平均910ウォンで、国産リンゴの平均価格(2788ウォン)の32.6%に過ぎなかった。

中国産の梨の平均卸価格は761ウォンで国産梨(1856ウォン)の41%台だ。

▲中国産リンゴの販売価格、国産の32%〓輸入業社が中国リンゴの産地である山東省でリンゴを買う価格は、キロ当たり408〜456ウォン。これに海上運賃、関税、通関費、輸入業者の手数料などを付けて国内の農産物卸売り市場に出荷した場合、価格は872〜949ウォンになるものと予想される。国産リンゴの出荷価格は2532〜3305ウォン。

同じく、中国河北省で生産された梨を国内の卸売り市場に出荷した場合、価格は707〜774ウォンで国産(1479〜2496ウォン)より遥かに安い。

中国産リンゴと梨の価格が安いのは、中国農家が1990年以降△優秀品種の導入△大量生産△栽培技術の向上に力を尽くして生産性を高めた結果だ。2003年の中国リンゴ生産量は2110万tで、韓国生産量(37万t)の57倍にのぼる。

品質面で国産が優れているわけでもない。農協調査研究所の呉政潤(オ・ジョンユン)調査役は「昨年9月、山東省と河北省を直接訪れて、リンゴと梨の糖度、硬度、肉質などを比べた結果、国産と同様の水準だった」と話した。

▲いつ輸入されるのか〓政府は中国産果物の輸入が始まるには、5年以上かかるだろうとみている。輸入交渉に先立って農産物の病害虫の有無を検証する8段階の輸入リスク評価を通過しなければならないからだ。中国政府は昨年8月、すでに韓国にリンゴと梨に対する輸入リスク評価を申請した。

国立植物検疫所の関係者は「現在、中国産チェリーに対する輸入リスク評価を進めており、この評価が終われば、リンゴと梨に対する評価を始めることができる」と話した。

しかし同報告書は、中国が全国土の8分の1にのぼる121万k㎡を「病虫害無発生区域」に指定して果物輸出に全力を傾けているため、早期に輸入される可能性が高いとみている。

さらに政府がコメ交渉の付加合意に「輸入リスク評価を迅速に進める」と約束したため、輸入時期は予想より繰り上げられる可能性がある。

▲農家の構造調整、品種の育成が必要〓専門家らは中国の果物が輸入される2010年頃、韓国の果樹農家は大きな危機に直面するだろうとみている。

その頃になると、日本と自由貿易協定(FTA)が締結されて、日本産の高級リンゴと梨も大挙輸入される見込みだからだ。韓国の果樹農家は中国の低価果物と日本の高価果物の隙間で淘汰される可能性もある。



legman@donga.com