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[社説]上海自動車が見せてくれた韓中企業の未来

[社説]上海自動車が見せてくれた韓中企業の未来

Posted March. 28, 2005 00:21,   

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中国上海自動車グループが双竜(サンヨン)自動車の核心部署と理事会を掌握したのは、買収合併(M&A)に伴う当然な結果だ。これをめぐって既存経営陣維持の約束を守らなかったとか、技術流出が心配されるというのは、空しく聞こえる。我々が注目するのは韓国企業と中国企業の未来だ。

双竜車は25日、定期株主総会で上海車の陳虹総裁を理事会の議長兼社内理事に、張海濤首席副社長を社内理事に選任した。また、総合技術研究所長の補佐役に上海側の常務を任命した。ウォークアウト対象の双竜車を5億ドルで買い入れた上海車としては正当な権利行使に当たる。経営権と技術流出が問題ならば、最初から双竜車を上海車に売ってはならなかった。

中国は自動車、電子、化学分野の圧縮的技術成長のため、国家戦略のレベルで外国企業の買収に乗り出している。同産業はいずれも韓国の輸出主力分野だ。韓国自動車産業の技術力が中国より8年進んでいるとは言え、上海車の技術成長戦略が成功すれば、その格差は一気に縮まるしかない。中国が低賃金に高い技術力まで兼ね備えれば、韓国の主力産業は脅かされるしかない。

こうした状況で政府の企業政策は、出資総額制限で国内資本の新規投資を委縮させ、外国企業の敵対的M&Aに対しては金融系列会社の議決権制限などで、国内企業を逆差別している。米国、日本、欧州連合(EU)の自国核心企業保護政策とは対照的だ。しかも、労組は企業の投資意思決定にまで自分たちの利害に従って干渉する。こうした状況で中国企業の韓国攻略にまともに対応できるかどうか疑問だ。

これからでも企業と労組、政府は韓国企業のグローバル競争力確保、経営権と技術保護に足並みを揃えなければならない。そうしてこそ、企業も生きて、労組も生きて、経済が立ち直ることができる。