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ソウル大学社会科学大の創立30周年記念「学術大会」

ソウル大学社会科学大の創立30周年記念「学術大会」

Posted March. 18, 2005 22:27,   

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「現在、わが社会は政府などが本来の機能を失っているため、至るところで分裂の溝が深まっている。また、共同体の連帯を固めるのに必要な最小限の相互信頼も消えつつあり、国民はアイデンティティの混乱に陥り漂流している。」

趙淳(チョ・スン、元経済副総理)ソウル大学名誉教授は18日、ソウル大学の社会科学大が設立されて30周年になるのを記念するため主催した学術大会で、「韓国社会の課題と方向」という主題発表を通じてこのように指摘した。

同日「韓国社会はどこに向かうのか」という主題で進められた討論会には、ソウル大学の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)総長の祝辞に続き、金尚均(キム・サンギュン、社会福祉学科)教授の司会で、李恵薫(イ・ヘフン、ハンナラ党)国会議員、金東椿(キム・ドンチュン、社会学部)聖公会大学教授などが参加した中で行われた。

討論会では、韓国社会が直面した危機とこれを乗り越えるための現実的な対応、大学の役割などに対して様々な議論が行われた。

特に最近、景気低迷の長期化、相互不信と二極化の原因及び問題点、現況での知識人の役割などをめぐって熱っぽい討論が交わされた。

趙名誉教授は「最近、広く急速に進められた様々な民主化と改革政策は経済の活力を失わせて、社会の各分野で二極化現象が深まる後遺症を生んだ」と指摘し、「今でも私たちは脆弱な人的、物的、心理的基盤を認識して根本を立て直す実利中心の方向を示さなければならない」と話した。

また、宋虎根(ソン・ホグン、社会学科)教授は主題発表を通じて「参加政府の発足後、極烈なパラダイム闘争が社会各分野で行われ、全般的な分裂をもたらした」とし、「特に参加政府の改革政治が産業化と民主化勢力を緩く結んでいた自由主義的な連帯を崩し、保守と進歩の二極化を促進した」と指摘した。

引き続き、宋教授は「韓国社会は社会全般的な領域で緩衝地帯が必要だ」とし、「この2年間の理念過剰から脱して『民主的実利主義』に転換しなければならない」と話した。



金栽瑩 jaykim@donga.com