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「マスターズ出場にはアマが有利」ミシェル・ウィー、プロ転向はまだまだ

「マスターズ出場にはアマが有利」ミシェル・ウィー、プロ転向はまだまだ

Posted February. 22, 2005 22:38,   

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「ホームアドバンテージはあっても、コースが短くて私にそれほど有利なわけでもありません。しかし、これまでのファンの声援に報いるために優勝トロフィーを目指します」。

同日の練習ラウンドには、いつものように父親のウィ・ビョンウクさん(ホワイ大教授)と母親のソ・ヒョンギョンさんが同行していた。ウィ・ビョンウクさんは距離測定用の双眼鏡まで使って正確な距離をメモし、母親は娘のためのおやつと保養食をリュックサックに背負って18ホールを一緒に回った。

ファンをはじめゴルフ関連業界の最大の関心は、ミシェル・ウィー選手がプロに転向する時期。

「いつかはプロにデビューするでしょう。でも、大学には必ず行きたいです。私の夢はマスターズ大会出場ですが、アマでいる方が可能性が大きいから」。

マスターズの出場資格は、米PGAツアー賞金ランキング40位、世界ランキング50位以内などと、まさに「狭き門」。大学進学をあきらめてプロに進めば、その夢の実現は遠のいてしまう。他方、アマの場合は、全米アマチュア・パブリックリンクス優勝、または全米アマチュア・チャンピオンシップ準優勝だけでも招請状がもらえる。

「誰も予想できなかったことができる人になりたいです。世間の考え方(女子選手のマスターズ出場は不可能)を変えたいです」。

ミシェル・ウィーの目標は「ゴルフの皇帝」タイガー・ウッズ。ウッズのようにインターロッキング(右手の小指と左手の人差し指をからめる握り方)グリップでゴルフを習い始めた彼女は、大学もウッズの通ったスタンフォードに進学したいという。

父親のウィさんもまだ娘の早期プロ転向に否定的な立場。「ミシェルが大学進学を望んでいるため、当分プロ転向の予定はありません。LPGAレギュラー大会で優勝すれば、シードが確保できるが、それはその時になって決めることでしょう」。

男女対決(米PGAツアー)など成人舞台に度々出場している彼女についてウッズは、「ミシェルは同じ年頃との試合で優勝する経験をもっと積んだ方がいい」とアドバイスしている。しかし、ミシェルの考えは違う。「大きな大会で1回優勝した方が、小さな大会で10回優勝したより価値があると思います」ときっぱり。

身長は昨年より2cm伸びて185cm。「高い背のお陰で砲台グリーン上に落ちたボールの動きが他の選手より先に見られます。でも、それが全て。もうこれ以上大きくなるのはいやです。ズボンが短くなってはけないものが増えるし、映画を見に行っても大人用のチケットを出されるから」。

2年前に済州道で行われたナインブリッジクラシックに出場した時より韓国語がうまくなったウィーは、16番ホール(パー4、398ヤード)でドライバーティーショットを300ヤード地点の池に落とした後、「パパ、このホールは3番ウッドホールだよ。ドライバーは要らないね」と話した。

13番をホールアウトした後、母親のソ・ヒョンギョンさんのリュックサックから黒山羊のエキスが取り出された。ミシェルが12歳の時から毎日2袋ずつ飲んでいるというあの黒山羊のエキスだ。

「ミシェルも最初は気持ち悪いと嫌がっていましたけど、今は我慢してよく飲んでくれています。練習ラウンドも入れて4、5日かかるゴルフ試合ではスタミナが重要だということを痛感したようです」。

ホワイでは一日12時間、ケーブルテレビで韓国のテレビ番組が見られる。ミシェルは最近終了した韓国ドラマ『ごめん、愛してる』が面白かったという。ビデオまで借りて2回も見ていると。

子どものようだった表情が、話題がゴルフに移るやまた真剣な顔になった。「韓国のファンの皆様を失望させない、いいプレーをします。今回は優勝も期待してください」。



安永植 ysahn@donga.com