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[オピニオン]少女ママ

Posted February. 16, 2005 22:59,   

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中学生の娘が妊娠をした!大人たちにはショックだが、本人たちは愛の産物だと。封切りを控えた青少年映画「ジェニ、ジュノ」をめぐり、マスコミと奥の間ではすでに論議が起きている。両家の反対を押し切って赤ちゃんを産んで育てる過程が可愛く楽しそうに描かれているためだ。どんな結果が生ずるかも知れなかったという10代の愛は「15歳観覧可」らしく、「私たち、やっちゃったの」と言う一言で、「赤ちゃん守護感動プロジェクト」と言うコピーで表現される。

◆監督は、「幼い少年少女が自分たちの愛にどのように責任を負うかみせたかった」と製作意図を説明する。子供たちが「模倣犯罪」を起こすか怖いと興奮する大人たちの反応とは対照的だ。ところが、いざ映画の中で「責任を負う者」は幼いママ(ジェニ)のお母さんだ。高校生になったジェニとジュノは勉強をし、お母さん役の金ジャオクが赤ちゃんの面倒を見るのだ。全国の女子学生のお母さんたちが怒ってデモでもするのではないか心配だ。娘を持ったのが罪か!と言いながら。

◆自由奔放に生きそうな米国でも、中高校ごとに純潔教育(Abstinence-Only Sex Education)を強調するのは「純潔=道徳」であるからだけではない。米国で生まれる赤ちゃんの3人に1人、黒人赤ちゃんの3人に2人、そして10代ママが産んだ赤ちゃんの4人に3人は婚外出生という統計がある。幼い女子学生が妊娠した場合、大体はパパも幼いので、未婚母になる可能性が大きい。学校にも通いにくくなるので止めてしまい、そしたら良い職業を持つことも難しくなるので、子供まで貧乏が親譲りされるしかないためだ。

◆映画が悲壮なふりをしながらコピーにした通り、「生命尊重思想」は重要だ。しかし、幼いママの悲劇が社会貧困層を拡散させるなら、15歳の少年少女が「愛」をして赤ちゃんを産むことが、果して責任を負う態度で、生命尊重なのか問いたい。堕胎を奨励してもいけないが、女子中学生の妊娠と出産を美化するのは、青少年インターネット性売買に劣らず不道徳だ。10代の愛と純潔と避妊に対し、公に話す時になった。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com