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[オピニオン]反金正日動画

Posted January. 18, 2005 22:46,   

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「どこですか、どこ」男性の緊急な声が聞こえた後、カメラは建物の内部を映す。壁に「金正日(キム・ジョンイル)を打倒せよ!人民たちよ、みんな立ち上がって独裁政権を追い出そう。自由青年同志会」と書かれた文字が見える。画面が変わって橋の下。「私たちはいつまで飢え死にしなければならないのか。私たちをどこに連れて行くのか。人民たちよ、闘って自由民主を取り戻そう」という字が映る。やはり「自由青年同志会」の名義になっている。

◆一昨日インターネットに公開された35分の「反金正日動画」は金正日総書記に対する露骨な批判と抵抗を促す内容に満たされている。ここに登場する「自由青年同志会」は、いわゆる北朝鮮内部で自生したという反体制組職。動画を手に入れた市民団体の方ではこの団体が実在しており「彼らのための支援プロジェクトも計画している」と明らかにした。しかし政府関係者たちはこのような主張に対して信頼しないようだ。動画は中国内で脱北者たちによって構成された反北朝鮮団体が製作した可能性があるというのだ。

◆このように北朝鮮に対する見方ははっきり違う。一方では北朝鮮体制の緩み現象がもう限界に達したと診断する。1990年代半ば後、外部世界に対する情報がずっと北朝鮮に流入したし、これに比べて全く良くならない現実は民心離れを爆発直前までにしたというのだ。一方北朝鮮体制は依然として丈夫だとの見方も強い。大統領をはじめとした政府がそのような主張を繰り広げている。

◆北朝鮮の運命がどうなるかは実際誰も正確に分からないことだ。北朝鮮体制がある日突然崩壊することも、態度を一変した北朝鮮指導部が成功的な改革開放を導く可能性もある。それなら現時点で重要なのはすべての可能性に徹底して備えることではないか。ジョン・K・ゲルブレイス、ポール・サミュエルソン、レスター・ソローなど1980年代米国最高のエコノミストたちが旧ソ連の崩壊を最後まで予測できなかったという事実を政府関係者たちは振り返ってみるべきだ。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員songmh@donga.com