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[オピニオン] おばあさんが最高!

Posted January. 10, 2005 22:49,   

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「母親の役割を結婚に例えるならば、祖母の役割は恋愛だ」

英国のフェミニズム作家であり小説家のエバ・フィジスさん(73)の言葉だ。母親という役割は、それをきちんと果たすためにいくら苦労しても常に心配とストレスが絶えない。まるで結婚生活のようだということ。一方、祖母という立場は、何の負担もなく愛情だけ注いであげればいいのだ。孫が勉強ができなくても、少し問題を起こしても、おばあさんの目にはかわいいだけだ。まるで恋愛のように。

◆子供たちにとっても、おばあさんにはなんとなく甘えられる。韓瑞(ハンソ)大のハン・チョンラン教授がソウルの中高校生を対象に、老人に対する認識を調査したところ、おじいさんよりはおばあさんに肯定的な評価を与えていたという。女性の老人に対しては、「賢明だ」、「優しい」、「忍耐強い」など肯定的な答えをしているが、男性の老人に対しては、「つまらない」、「非生産的だ」、「弱い」など否定的だったという。今の社会が老人に期待するのが、優しくて子供の面倒をよく見てくれる「女性的な特性」だという説明になる。

◆問題はおじいさんたちだ。孫たちに、莫大な遺産までは無理だとしても、小遣いぐらいはあげられるほどの能力があってはじめて顔が立つご時世なのに、昔のように怒鳴ってばかりいれば嫌われるだけだ。幸か不幸か、平均寿命は長くなる一方。02年の韓国人の平均寿命は男性73.4歳、女性80.4歳だ。韓国は50年内に最も老いた国になるという経済協力開発機構(OECD)の警告もある。20〜25年間稼いで子供を育て上げた後も、またそれ以上の長い歳月を収入なしで生活していかなければならない。

◆歳を取るほど必要なのが健康と金と人間関係だ。健康は自ら守るべきものだとしても、金は子供に全部注ぎ込まず自分の老後のために取っておいた方がいい。友も多ければ多いほどよかろうが、それが難しいなら、妻を大切にして一緒に仲良く老いていくのもいい。老人になっても働けるなら、前述した3つの問題は自然に解決される。欧州では06年10月から年齢差別禁止法が発効するというが、最悪の場合、自分自身を「雇う」ことも考えられる方策だ。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com