１０秒３４の壁乗り越えられるか 韓国短距離の星

「今年中に１０秒３４の壁を乗り越えられると思います」

韓国陸上短距離の希望「チョン・ドックヒョン」（２１・忠南大学）。昨年１０月「日本短距離の父」と呼ばれる宮川千秋東海大学教授（５８）の指導を受けるため、日本留学に行った彼が新年を迎え、一時帰国した。

チョンは、アジア記録（１０秒Ｆ）保有者の伊藤浩二（３５）と、「日本短距離の新星」末続慎吾（２５、東海大学院、１０秒０３）を育て上げた宮川教授が男子１００メートル韓国記録（１０秒３４）を破る星として期待をかけている選手だ。１９７９年ソ・マルグがメキシコ・ユニバーシアードでたてたこの記録は２６年間も維持されている。

７日、大韓陸上競技連盟を訪問したチョンは、「厳しい訓練だが、うまく行きそうな感触を得ている。今年中にソ先輩がたてた記録を破ることができそうだ」と明るい表情で話した。

チョンはまた、日本に行って走る姿勢を完全に直したと付け加えた。これまでは力が分散される姿勢だったが、力を前に押し上げる姿勢に変え、効率性を高めた。１日３時間ずつ訓練をしているチョンは体重が２キロも減るくらい、全身の力を振り絞っている。

チョンの記録は１００メートル１０秒６２、２００メートル２１秒２４（韓国記録は２０秒４１）

梁鍾久 yjongk@donga.com