韓国人の個人旅行者2人のパスポートが1日、タイ南部のパンア州・カオラックで見つかったが、生存に関してはまだ確認されていない。
このような個人旅行者の大部分は行方不明者の集計に含まれておらず、全体の行方不明者と死者の数はさらに増えるものとみられる。
2日現在、巨大に伴う津波被害により、タイだけで韓国人10人が死亡、8人が行方不明になっている。インドネシアでの行方不明者2人を合わせると、行方不明者10人、連絡の途絶えた人は336人。
新たに遺体の確認された死者は、ピピ島で行方不明になったジ・ヒョンジンさん(24、女性)と金ヒョンスンさん(45、女性)と確認された。また、カオラックでパスポートが発見された個人旅行者は『荒城の跡地』の歌手、故高福壽(コ・ボクス)さんの息子フンソンさん(41)と彼の婚約者李グンスンさん(31)であることがわかった。
先月19日、プーケットに到着した二人は市内観光を終えた後、観光のためにカオラックに向かったが、25日以後連絡が途切れた。
個人旅行者のための宿所を営んでいる現地僑民金竜大(キム・ヨンデ、39)さんは、「個人のリュックサック旅行客のうち、死者は少なくとも5人以上いるだろう」と話した。
プーケットに滞在中の趙重杓(チョ・ジュンピョ)外交部在外国民領事担当大使は、全体の死者を20人前後と考えている。
カオラックで行方不明になった人の家族10人あまりは、日が昇るやいなや、救助隊員たちと発掘現場を一緒に回りながら、家族の足跡を捜そうと努めている。
ピピ島で発見された遺体を収容しておくタイ南部のクラビの遺体安置所では、国立科学捜査隊の法医学チームと警察庁指紋鑑識チーム、大使館関係者、旅行社社員など30人あまりが遺体確認作業を行った。
崔英鎭(チェ・ヨンジン)外交部次官は2日午前、プーケット州知事に会って△韓国鑑識チームを多国籍鑑識チームに合流させることと△行方不明者に対する迅速な死亡診断書発給を求めた。
タイ政府は同日から事故現場一帯での伝染病の感染などを防ぐため、被害地域に出入りする人に対して防疫注射の接種を義務づけた。
国連関係者は1日、今度の津波による死者は「15万人を超えるだろう」と話した。国連によると現在、生存者500万人あまりが必需品を切実に求めており、コレラも深刻な危険となっている。
朴炯準 lovesong@donga.com