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[オピニオン]エイズの女性化

Posted November. 26, 2004 23:04,   

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南アフリカ共和国のタボ・ムベキ大統領がこのごろ性暴行被害女性とけんかをしている。もちろん大統領が性暴行をしたわけではない。シャレン・スミスという女性記者が「アフリカの男性は性衝動を抑制できない野蛮な強姦犯たち」と書くと、大統領が批判に出た。レイプされた経験があってエイズ患者の助け合いと後天性免疫不全症候群(HIV)予防薬普及運動を繰り広げているスミスの主張は断固としている。自分が攻撃するのは強姦、すなわちパワー問題だというのだ。

◆12月1日世界エイズの日を控えて、国連エイズ(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)が関連統計を発表した。今年目立った現象はエイズの女性化だ。これはスミスの主張と一致する。元々パワーの弱い方が害を被りがちになる。疾病も同じだ。男性同性愛者の疫病だったエイズが世界化を経る過程で一番パワーのないアフリカ女性に浸透しているのだ。エイズ女性感染者が最も多い所がサハラ砂漠以南のアフリカだ。57%にもなる。貧乏と劣悪な医療問題が大きい。

◆南アフリカにエイズが横行した理由が何かについて米プリンストン大学訪問学者であるヘレン・エプスタインは疑問を抱いた。理由は「シュガー・ダディー(sugar daddy)」だった。敢えて翻訳しようとすれば援助交際だが、彼らは愛だと信じる。南アフリカでは結婚する時、男性が女性の家に牛を渡すのが慣習だった。ところで多くの若い男性たちには牛を買うお金がない。鼻の高いお嬢さんたちはお金が多くて年上のエイズ保菌者の「おじさん」と付き合い感染するのだ。特に強姦が多いのも若い男性が正常に若い女性に会う機会がないからだ。

◆女性が教育を受けるほどエイズの危険に露出する確率は減る。性と健康、生に対する知識と自信が生ずるからだ。経済力を持つほど望まない生を生きなければならない理由も減ると言う。だからといって何が幸せかは誰も断言できなさそうだ。アフリカには不妊よりエイズがましだという女性たちが多いというからだ。しかしエイズにかかる前にまず教育を受ける機会は与えられなければならないようだ。幸か不幸か我が国のエイズ感染者は男性が女性より10倍以上多い。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com