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「若手、朴ジュヨンを呼べ」強まるサッカー代表の世代交代論

「若手、朴ジュヨンを呼べ」強まるサッカー代表の世代交代論

Posted November. 18, 2004 23:23,   

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「あの選手、どこに行った。ほら、いるじゃないか。先月青少年サッカー大会で、4人を突破してゴールを決めた選手」

17日、ソウル麻浦区上岩洞(マポク・サンアムドン)のソウルワールドカップ競技場で行なわれた2006ドイツW杯アジア地域第2次予選の韓国対モルディブ戦。韓国が後半の半ばまで1ゴールも決められずにいると、スタンドからあるサッカーファンが叫んだ。「やあ!フォワードを全部外して朴ジュヨン連れて来い」。

試合で韓国は2−0で勝ち、最終予選進出に成功したが、ファンたちの憤りは消え去らずにいる。

18日、大韓サッカー協会のインターネット掲示板「ファンゾーン」も、不満の書き込みでいっぱいだった。「ストライカーを全部入れ替えろ」、「青少年の希望・朴ジュヨンを呼び寄せろ」…。

朴ジュヨン(19・高麗大学)は誰なのか。先月行なわれた2004アジア青少年サッカー選手権大会で6ゴールを決め、チーム優勝と得点王、最優秀選手(MVP)の「トリプルクラウン」を手にした韓国サッカーの希望が、まさに彼だ。とりわけ、中国との決勝戦では幻想的なドリブルで4人の守備を抜いてゴールを決め、「韓国のマラドーナ」としての強い印象を残した。

先月行なわれたW杯アジア第2次予選でレバノンに1−1で引き分けになるや、朴ジュヨンを代表チームに入れるべきだという主張が盛り上がった。ところが、ボンプレール監督は「朴ジュヨンは優れた選手であるには違いないが、青少年と成人代表とではレベルが違う」と突っぱねるように話した。

朴ジュヨンは17日、「韓国サッカーの有望株」朴ジュンテ(15・龍仁FC)と一緒にモルディブ戦を見守った。

朴ジュンテは5月に開かれたマンチェスター・ユナイテッドプレミアカップ少年サッカー大会で、8ゴールを決めて優勝とともに得点王になった有望な選手。いずれもこれからの韓国サッカーの攻撃を受け持つ選手たちだ。

「僕だって成人代表でプレーしたい気持ちは山々です。ですが、先輩達は私よりずっと実力が優れているのも間違いないですからね」

ゴールが出ないので苛立っていた朴ジュヨンは、後輩である朴ジュンテに「ストライカーの最高徳目は欲を出さないことだ。よりよい位置にある選手にボールを渡せるようになるべきだ」と大人びた言葉を使った。

最近、韓国サッカーのキーワードは世代交代。サッカーの専門家たちは「2006ドイツW杯でもうひとつの神話を創造するためには、チームの若返りが不可欠だ」と口をそろえて言う。



梁鍾久 yjongk@donga.com