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中国河南省中牟県で流血衝突

Posted November. 01, 2004 23:14,   

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中国河南省中牟県で先月29日、漢族とイスラム教徒である回族の間に流血衝突があり、少なくとも20人が亡くなり、そのため現地では戒厳令が宣布された。地元住民が1日伝えたもの。

先月31日付の米紙ニューヨークタイムズは目撃者らの話として、鎮圧に出た警察18人を含めて、少なくとも148人が亡くなった可能性があると伝えたが、正確な死者数は確認されずにいる。中国当局と各メディアは、今回の事件についていかなる確認や報道も全くせずにいる。

同紙は「先月29日、6歳の漢族女児がイスラム教徒が運転するタクシーにひかれ重傷を負った事件があった。その後、その家族・親類・住民などが補償を要求し、タクシー運転手が居住する町に押し寄せ、抗議したが、その過程で1人が殴打された後、流血衝突が広がった」と報じた。

河南省鄭州市の東方に位置した中牟県のイスラム寺院聖職者は「ナンロンが衝突地点だった」とし「回族2人と漢族4、5人が亡くなった」と話した。ある住民は「双方の衝突で、少なくとも4人が亡くなり、こん棒などを持ったまま、家に入りこみ、火を付けたりする人もいた」と話した。

中牟県のあるタクシー会社の職員は「回族と漢族が、それぞれ10人以上死亡している」と話した。中国当局は事件が発生するや、数千人の軍警を現場に投入して事態を鎮圧した後、戒厳令を宣布したものとされる。

現在、中牟県につながる主要道路は封鎖されており、人々をたくさん乗せた車両の運行も中止された。中牟県東方の開封市のある官吏は、漢族と回族の衝突で戒厳令が宣布された事実は認めたが、一部に負傷者が発生しただけで死者はなかったと伝えた。

回族は、55の中国少数民族のうち人口約860万人で、大半が寧夏回族自治区に居住しており、残りは中西部地域のいくつかの省にわたって、イスラム寺院を中心に密集している。

ニューヨークタイムズによると、1980年代以降、回族が超高速の成長を見せる都市や海岸地域とは異なり、経済成長から疎外されていて、落伍した状態であることに大きな不満感を抱いているという。



黃有成 yshwang@donga.com