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「第二のソン・フンミン」を夢見た20代青年、7人に新たな命をプレゼント

「第二のソン・フンミン」を夢見た20代青年、7人に新たな命をプレゼント

Posted May. 14, 2024 08:37,   

Updated May. 14, 2024 08:37

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「第2のソン・ホンミン」を夢見ていた20代の青年が、飲酒運転の車にはねられ脳死状態になった後、7人に臓器を提供し、亡くなったことが分かった。

韓国臓器組織寄贈院は13日、チン・ホスンさん(死亡当時22歳・写真)が、2022年9月24日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)の亜洲(アジュ)大学病院で心臓と膵臓、左右の肺、腎臓、眼球を7人に提供したと明らかにした。臓器提供の話しを公表しなかたチンさんの遺族は、最近、臓器提供に対する認識が変わり、関連報道が続いたことで、寄贈院を通じて世間に知らせることに同意した。

チンさんは、水原で1男1女の末っ子として生まれた。幼い頃から明るく前向きな性格で、困っている人を助けるなど情が深かったという。幼い頃からサッカーが好きで、ソン・フンミン選手のようなサッカー選手になるのが夢だった。学生時代10年以上サッカー選手として活躍した。高校時代は仁川(インチョン)ユナイテッドのユースチームでプレーし、高校卒業後、ドイツに1年間留学し、韓国に戻った。

チンさんは亡くなる3日前、電動キックボードに乗って帰宅中、酔っ払ったドライバーの車にはねられた。救急車で病院に運ばれたが、意識が回復せず脳死状態になった。チンさんの両親は、チンさんが臓器を移植された人を通じて第2の人生を生きることを望み、臓器の提供を決意した。寄贈院関係者は、「遺族は、7人に新しい命を与えたチンさんのことを多くの人に覚えてもらいたいという思いから、勇気を出してメディアに伝えることにした」と明らかにした。

チンさんの母親は、「先日、息子が夢に出てきて『元気だから、お母さんも元気で』と抱きしめてくれた」とし、「お母さんも元気だから心配しないで、天国で健康で幸せに過ごしてと伝えたい」と話した。また、「本当にありがとう、愛している」と涙を流した。韓国臓器組織寄贈院のイ・サムヨル院長は、「命の分かち合いの実践を通じて、7人の命が新しい人生をプレゼントされた」とし、「ドナーと遺族の温かい心に感謝する」と話した。


ヨ・グンホ記者 yeoroot@donga.com